アーチェリー男子団体が銅メダル 武藤、河田、ベテラン古川の3人が同種目初の快挙

[ 2021年7月26日 16:39 ]

東京五輪4日目 アーチェリー男子団体3位決定戦 ( 2021年7月26日    夢の島公園アーチェリー場 )

アーチェリー男子団体の3位決定戦で勝利し、銅メダルを獲得した(左から)古川高晴、河田悠希、武藤弘樹(ロイター)

 アーチェリー男子団体で武藤弘樹(24=トヨタ自動車)、古川高晴(36=近大職)、河田悠希(24=エディオン)の日本が3位決定戦でオランダをシュートオフの末、5ー4で下し、銅メダルを獲得した。男子団体では五輪で初めてのメダル獲得となった。

 日本は第1セットを落としたが、第2セットを取り返す。第3セットを落としたが、第4セットを再び取り返して4ー4に。シュートオフにもつれ込んだ戦いを制した。シュートオフでは最後の一投で相手よりも真ん中に近い10点に入れるしかなかったが、武藤がど真ん中に入れた。

 対戦相手などを決める23日のランキングラウンドで12チーム中4位に入って1回戦はシードとなり、準々決勝から登場。準々決勝では強豪の米国を5-1で下して準決勝に進出した。準決勝では16年リオデジャネイロで金メダルを獲得した相手にシュートオフにもつれ込む大激戦の末、惜しくも敗戦。それでも最後の戦いで3人の思いが結実した。チームを引っ張った古川は12年ロンドン五輪で銀メダルを獲得。五輪2つめのメダルとなった。

 ◇古川 高晴(ふるかわ・たかはる)1984年(昭59)8月9日生まれ、青森市出身の36歳。青森東高で競技を始め、近大を経て近大職。五輪は04年アテネから連続出場し、12年ロンドンは銀メダル。15年世界選手権で銅メダル、18年ジャカルタ・アジア大会は混合リカーブで金メダルを獲得した。1メートル75、87キロ。

 ◇武藤 弘樹(むとう・ひろき)1997年(平9)6月26日生まれ、愛知県あま市出身の23歳。14年南京ユース五輪6位、15年世界ユース選手権ジュニア男子団体銅メダル。18年ジャカルタ・アジア大会、19年世界選手権出場。慶大卒。所属するトヨタ自動車では「レクサス」のブランドマネジメント部に所属。1メートル75、76キロ。

 ◇河田 悠希(かわた・ゆうき)1997年(平9)6月16日生まれ、広島県出身の24歳。小学校1年生からアーチェリーを始める。14年、19年全日本選手権優勝。最終選考会をトップ通過し初の五輪代表に内定。エディオン所属。1メートル78、79キロ。

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