スケボー金・西矢の強心臓ぶり 競技中「ラスカルの話してました」にネット「かわいい」「あらいぐま?」

[ 2021年7月26日 13:49 ]

東京五輪第4日 スケートボード女子ストリート ( 2021年7月26日    有明アーバンスポーツパーク )

金メダルを獲得した13歳の西矢椛(ロイター)

 スケートボード女子ストリートの西矢椛(13=ムラサキスポーツ)が金メダルを獲得した。

 決勝では、各45秒間を2回滑る「ラン」では、3・02点、2・91点だったが、1カ所を選び大技を繰り出す「ベストトリック」で、3回目に4・15点、4回目に4・66点を出し逆転。5回目も3・43点を出し、合計15・26点だった。

 目を赤くしてインタビューに応じた西矢は「うれしいです」とかわいらしい声で喜びをかみしめた。「途中までは勝てないと思ってたけど、周りの人が励ましていけるよって言ってくれて、乗れてうれしかったです」と話した。

 銅メダルを獲得した中山楓奈とは競技中、会話を交わすシーンが見られたが「ラスカルの話をしてました。スケートボードとは)全然関係ないです」と照れ笑い。他の国際大会と五輪の緊張感は「そんなに変わらなかった。いつも通り?最初はそうでもなかったけど、後半はしっかりできたと思います」と強心臓ぶりものぞかせた。

 後半持ちこたえられた理由として「他の人も応援してくれてるから最後まであきらめずにやろうと(気持ちが)変わってきた」と周囲にも感謝。終始、楽しそうに乗る姿を見せ「みんながおおーって言ってくれてそれが楽しいから、笑顔でやっていた」と振り返った。日本人史上最年少、13歳の金メダリストとなり「最新記録だと思うんですよ、金メダル。だからそれがうれしい」と喜んだ。

 ネット上では「ラスカルの話してたの可愛い」「めちゃくちゃかっこいいし銅メダルの子とラスカルの話してたの世界で1番可愛い」といった声のほか、「アライグマのラスカルですか?大人は知らない別のラスカルが存在するのではと気になって仕方ない…」「あらいぐまラスカルではないよな、たぶん技の話やんな…」などと世代のギャップに戸惑う声も挙がり、「ラスカル」のキーワードがトレンド入りするほど話題になった。

 ◇西矢 椛(にしや・もみじ)2007年(平19)8月30日生まれ、大阪府松原市出身の13歳。松原西小―松原中在学中。父と兄の影響で7歳から本格的にスケートボードを始める。19年に世界トッププロが集まるXゲーム米国大会で銀メダル獲得。21年世界選手権は2位。ムラサキスポーツ所属。1メートル55、40キロ。

 スケートボードの持ち時間は45秒。選手は1人ずつ滑って得点を競う。五輪で行われる種目は、街なかにある坂や手すりに似せた障害物を設置したコースで競う「ストリート」と、複雑な窪地状のコースで競う「パーク」の2つ。ジャンプや回転などの技(トリック)に挑み、トリックの難易度や成功率、スピードの他に、全体の流れやオリジナリティーなども考慮して審査員が得点を付ける採点競技。技の順番は自由で、途中で転倒しても時間内であればそのまま競技は続けられる。

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