【バドミントン】桃田“何を打っても効かない”と相手に思わせた入りの安定感―小椋久美子の目

[ 2021年7月26日 05:30 ]

東京五輪第3日 バドミントン第2日 ( 2021年7月25日    武蔵野の森総合スポーツプラザ )

男子シングルス1次リーグで米国選手に勝利した桃田賢斗(AP)
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 桃田選手にとっては初めての五輪で初めての試合。入りの部分に注目していましたが、気持ちが整った落ち着いた状態に見えました。凄く安定感があるプレーで相手も最後の方は“何を打っても効かない”という状態になっていたと思います。

 メダルを狙っていく上で今後、気を付けないといけないのは「動きが速く、さらにスマッシュも速い選手」「身長が高く、手足が長い選手」。相手のレベルが上がっていく中で重要になってくるポイントは3つあります。

 1つ目はコートの奥に打つロブやクリアの精度。十分な体勢で打たせなければ相手のスマッシュも威力が軽減し、配球も限定して守備で自分のペースに持ち込めると思います。2つ目は攻撃。強打だけでなく、速いテンポで緩急をつけて相手の体勢をどう崩していくか。3つ目はフットワークの速さ。ショットの精度を高めたまま、いかにスピードを上げられるか。いい体勢で全部のシャトルを捉えられれば、桃田選手のリズムになるはずです。(08年北京五輪女子ダブルス代表)

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