日本に衝撃 男子バスケ初出場のスロベニアがアルゼンチンを撃破 ドンチッチ驚異の48得点

[ 2021年7月26日 15:41 ]

東京五輪第4日 男子バスケットボール予選リーグ ( 2021年7月26日    さいたまスーパーアリーナ )

五輪初戦のアルゼンチン戦で大活躍を見せたスロベニアのドンチッチ(AP)
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 男子バスケットボールの予選リーグで日本、スペインと同じC組に入っている世界ランキング16位のスロベニアが、同4位で2004年アテネ大会の覇者アルゼンチンに最大30点差をつけて118―100(前半62―42)で撃破。最終予選決勝でホスト国だった強敵リトアニアを下して初めて五輪切符を獲得した勢いを東京五輪にも持ちこんだ。

 スロベニア史上の五輪初戦で獅子奮迅の活躍を見せたのは、NBA3季目でリーグ屈指のオールラウンダーに成長したマーベリクスのポイントガード、ルカ・ドンチッチ(22=201センチ)。31分の出場でフィールドゴール(FG)を29本中18本(うち3点シュートは14本中6本)、フリースロー(FT)を7本中6本成功させて前半の31得点を含む圧巻の48得点をたたき出した。さらに11リバウンド、5アシスト、3ブロックショットも記録。五輪8回目となった南米の雄を、マーベリクスと同じ背番号77がなぎ倒した。

 すでにオールNBAのファーストチームと球宴にそれぞれ2回選出されているドンチッチは、今季マーベリクスで66試合に出場。平均34・3分のプレータイムでリーグ6位の27・7得点、同21位の8・0リバウンド、同5位の8・0アシストを挙げていたが、五輪初戦で得点とリバウンドはNBAより試合時間が8分短い国際試合の中でアップ。日本は29日にこのスロベニアと対戦するが、トップからローポスト、コーナー、ウイング、ゴール下とすべての位置からプレーを仕掛けてくるドンチッチをどう抑えるかという大きな課題を突きつけられた。

 スロベニアではスペイン・リーグに所属しているガードのクレメン・プレペリッチ(28)がベンチから出て22得点、米バージニア大出身のセンター、マイク・トビー(26)が11得点と14リバウンド、NBAナゲッツのフォワード、ブラッコ・チャンチャー(24)も12得点をマーク。チームの3点シュート成功率は37・2%(43本中16本)に達しており、日本はドンチッチだけでなくスロベニア全体の“長距離砲”にも警戒が必要になった。

 アルゼンチンでは2004年アテネ大会の“金メダル・メンバー”、元ロケッツのルイス・スコラ(41)が23得点、ナゲッツのポイントガード、ファクンド・カンパッソ(30)が21得点を稼いだが勝機を見い出せないままに試合は終了。チームの3点シュート成功率は16・1%(31本中5本)とスロベニアとは対照的に低調だった。

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