大橋 生後11カ月で父も驚く粘り強さ 2人の姉の後追って、四つんばいで3階から8階屋上に

[ 2021年7月26日 05:30 ]

東京五輪第3日 女子400メートル個人メドレー決勝 ( 2021年7月25日    東京アクアティクスセンター )

金メダルを手に笑顔の大橋(撮影・北條 貴史)
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 女子400㍍個人メドレーで金メダルの大橋は、3姉妹の末っ子。幼少時代は4歳上の長女・芽依さん、3歳上の次女・亜依さんにひっついていた。生後11カ月ごろ。2人の姉がマンション3階にある自宅から8階の屋上まで階段を駆け上がると、後をついていった。四つんばいで階段を上り、屋上に到達。父・忍さんは「歩けないのに屋上にいるから“えー”ってなりました。昔から負けん気が強く、粘り強い性格でした」と回想する。5歳で初めて海に行った時も、臆せずに水に入った。

 幼少時代は体が弱く、姉が風邪をひくと必ずうつされ、一人だけ肺炎になり何度も入院。卵や甲殻類などアレルギーもあり、家族と別の食事を取ることも多かった。大学時代に重度の貧血が発覚すると、母・加奈枝さんが、アサリやひじきなど鉄分の多い食材や手料理を冷凍して都内の大学寮に送り、サポート。両親は末っ子の大会は滋賀から必ず応援に駆け付け、車で岩手、福岡、東京など全国を駆け回った。無観客の今大会は都内の大橋のマンションでテレビ観戦。「ずっこけた時に対応できるように」との思いは杞憂(きゆう)に終わった。

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