敗戦の中に見え隠れしている八村の「近未来」 3点シュートの試投11本はプロ入り後の最多

[ 2021年7月26日 23:42 ]

東京五輪第4日 男子バスケットボール予選リーグ   日本77―88スペイン ( 2021年7月26日    さいたまスーパーアリーナ )

スペイン戦で20得点を挙げた八村と19得点をマークした渡辺(AP)
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 日本は第2Qの中盤で26―26と同点にしながら、エドワーズのM・ガソルへの行為(自陣に戻る際に腰をつかむ)がアンスポーツマン・ライク・ファウルとなり、フリースロー2本+攻撃権を与えたあとにルビオに3点シュートを決められるという最悪のパターンになってしまった。スペインは同点とされながら日本のミスをついて連続19点。W杯優勝国らしい“勝負のツボ”を押さえたような巧みな試合運びだった。

 八村はダンク2発などで20得点。2ケタの点差を縮めようと攻撃パターンを3点シュート主体に切り換え、11本中4本を成功させた。

 今季ウィザーズでの3点シュートの成績は1試合平均2・4本の試投で成功は0・8本。NBAに入って1試合の最多試投数は9本だったが、そのNBAより試合時間が8分短い国際試合で自身の“プロ最多記録”を更新している。(成功4本は自己最多タイ)。NBAでの今季の成功率は32・8%で、この日もアベレージは36・4%とさほど違いはないが、初めての五輪の初戦で思い切ってロングレンジからシュートを打ち切ったのは、本人にとっても日本にとっても、さらにはウィザーズにとっても収穫だろう。

 敗戦には精神的に尾を引く不快なものと、“近未来”につながる光を感させるものの2つがあるが、きょうは後者の方。ゾーンディフェンスを併用した日本はW杯優勝国のスペインの3点シュート成功率を28・6%にまで抑え込んでおり(日本は40・7%)、この日アルゼンチンを下した次戦の相手、スロベニアに対しても何かしらヒントをつかんだと思う。

 スロベニアの「スーパー・ポイントガード」、22歳のドンチッチはアルゼンチン戦で48得点。次は絶対に善戦だけが評価される試合にはならないだけに、相手の大黒柱を組織力でつぶしてほしい。スペインに食い下がった力が本物かどうかは、ここでわかると思う。

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