予選落ちの瀬戸大也、策に溺れた…決勝へ向け体力温存、自由形で力抜き「最後の自由形で読み間違えた」

[ 2021年7月24日 22:33 ]

東京五輪第2日 競泳男子400メートル個人メドレー予選 ( 2021年7月24日    東京アクアティクスセンター )

<競泳 男子400メートル個人メドレー予選>厳しい表情でプールを上がる瀬戸大也(右)(撮影・小海途 良幹)
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 プールの中で瀬戸はぼう然としていた。「やっちゃった」。電光掲示板に刻まれた決勝進出者の中に「SETO」の文字はなかった。前半は快調にピッチを刻み、第3泳法の平泳ぎ終了時点ではトップ。最後の自由形は力を抜いた。約15時間後に控える決勝へ向けて、体力を温存。両サイドの選手に抜かれたのは見えたが、順位は気にしなかった。結果は決勝進出ライン8位と0秒32差の9位。「最後の自由形で読み間違えた。ちょっと信じられない。もう1回泳ぎたい」と首を捻った。

 五輪延期のショックに、不倫問題による活動停止処分が重なり、昨年4~11月はほとんどプールに入らなかった。ゲームに没頭するなど現実逃避。食生活も乱れ、体重は一時ベストから5キロも増加した。12月の本格練習再開から急ピッチで体をつくり、長野県東御市にある標高1750メートルの施設で何度も準高地合宿を実施。4泳法の泳ぎの感覚、技術面、精神面など毎日10段階で採点してグラフにした。状態を可視化して課題をあぶり出したが、400メートル個人メドレーは優勝者が“キング・オブ・スイマー”と称される最も過酷な種目。8カ月の空白を埋めきれず「甘くなかった」と肩を落とした。

 大会前は日本記録を大幅更新する4分4秒台を目標に設定し「99%金メダルは獲れる」と豪語していただけに、まさかの失態。決勝で予選よりタイムを落とした16年リオ五輪の教訓を生かすつもりが、策に溺れた。レース前は優佳夫人とテレビ電話し「行ってくるね」と言葉を交わした。本命種目は惨敗に終わったが、サポートしてくれる家族のためにも残る200メートルの個人メドレーとバタフライでメダルを目指す。

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