高藤 11分超える激闘の準決勝制してメダル決めた! リオ「銅」の雪辱へ決勝進出

[ 2021年7月24日 18:17 ]

東京五輪2日目 柔道男子60キロ級 ( 2021年7月24日    日本武道館 )

<柔道・男子60キロ級>試合を前に気持ちを高める高藤直寿(撮影・小海途 良幹)
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 柔道男子60キロ級の高藤直寿(28=パーク24)が、準決勝でカザフスタン選手のスメトフを破り、決勝進出が決定。銀メダル以上が確定し、自身は2大会連続のメダル獲得となった。

 高藤は初戦の2回戦でベルギー選手のフェルストラーテンを内股による一本勝ちで破り、続く準々決勝では2019年世界選手権王者のチフビミアニ(ジョージア)を延長戦の末に反則勝ちで下した。さらに勝てばメダルが確定する準決勝では、延長戦にまで及んだ激闘を制し、最後は隅落による技ありで決着。試合時間11分2秒で、決勝に進出した。死力を尽くした試合後は、お互いに健闘を称えあった。

 5年前のリオ五輪では金メダル確実と言われながら銅メダル。当時は「五輪(の存在)を大きくしすぎて負けた。その後はメンタルのコントロールを意識してきた」といい、以前のような派手さはないものの、確実に勝ちきる強さを追い求めてきた。

 着実に経験を重ねて地力を付け、今年4月にはアジア・オセアニア選手権(キルギス・ビシュケク)で1年2カ月ぶりの実戦復帰ながら優勝。2回戦から登場し、決勝までの4試合中3試合に一本勝ち。得意の足技はもちろん、担ぎ技でも一発で投げきる決定力を見せつけた。

 「夢、目標であり、人生全てを出し切る場。金メダルを獲って、全ての選手を勢いづけたい」。メダルが確定した今、夢の金メダルまで、あと一歩となった。

 ◆高藤 直寿(たかとう・なおひさ) 1993年(平5)5月30日生まれ、栃木県下野市出身の28歳。東海大相模中―東海大相模高―東海大―パーク24。11年世界ジュニア選手権制覇。13年の世界選手権(リオデジャネイロ)で初出場初優勝。16年リオ五輪は銅メダルだった。14年6月に元強化選手の志津香夫人と結婚し、現在2児の父。得意は小内刈り、変形の大腰。左組み。1メートル60。

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