大坂が聖火リレー最終走者、「多様性と調和」の理念に最適 差別ない社会へともした希望の灯

[ 2021年7月24日 05:30 ]

東京五輪 開会式 ( 2021年7月23日    国立競技場 )

<東京五輪開会式>聖火台に火をつける大坂なおみ(撮影・小海途 良幹)
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 注目を集めた聖火リレーの最終ランナーはテニス女子の大坂なおみ(23=日清食品)が務めた。福島、岩手、宮城の子供たちからつながれた聖火を掲げて富士山と太陽をイメージした聖火台を上ると、両手でしっかりと点火した。

 「多様性と調和」を理念に掲げる東京五輪にあって最適の人選だった。ハイチ出身の米国人を父に、日本人を母に持ち「私は日本、ハイチ、米国のミックス」と話す。「アスリートである前に黒人女性」と訴え、昨夏の全米オープンでは試合ごとに白人警官による黒人暴行死事件などの被害者名が入ったマスクを着用した。大会前から事件への抗議デモに参加するなど人種差別に反対する姿勢を明確にしていた中、最後までマスク着用を続けた上で自身3度目となる4大大会制覇を達成。競技の枠組みを超えて大きな共感を集めた。

 5月末に開幕した全仏オープンを途中で棄権してメンタルヘルスへの理解を求め、ウィンブルドンも出場を見送ったが、東京五輪は出場を希望。「私が生まれた国で大切な母国。代表として五輪に出場できることに誇りを持っている」。人種や性別による差別がない社会の実現を訴えてきた大坂にとって「多様性と調和」を理念に掲げる東京五輪は自らの思いを伝えるのに最適の舞台だ。聖火をつないだ右手にラケットを持ち、スポーツの力を信じてコートに立つ。

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