柔道 初日の軽量級で4大会ぶりに金メダル誕生 俺は「銅メダリスト」の高藤が“日本柔道”守った

[ 2021年7月24日 19:59 ]

東京五輪2日目 柔道男子60キロ級 ( 2021年7月24日    日本武道館 )

<柔道・柔道男子60キロ級>内股で一本勝ちを収める高藤(左)(撮影・会津 智海)
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 柔道男子60キロ級の高藤直寿(28=パーク24)が金メダルを獲得した。競技第1日目の軽量級で金メダルが誕生するのは、実に04年のアテネ五輪以来、4大会ぶり。女子48キロ級の渡名喜風南(25=パーク24)が決勝で敗れる中、日本柔道の意地を見せた。

 久しぶりの初日「金」誕生だ。男女最軽量級から始まる日程が定着したのは、2000年シドニー五輪以降のこと。04年アテネ五輪まで2大会続けて男子は60キロ級の野村忠宏、女子は48キロ級の谷(田村)亮子がそろって頂点に立った。この“ロケットスタート”が日本チームに好影響をもたらし、野村の3連覇、谷の2連覇に沸いたアテネ五輪では男子3、女子5と史上最多の金メダル8個を積み上げた。

 だが、08年北京五輪からは3大会連続で男女ともに初日の金メダルを逃した。その流れが尾を引いたのか、なかなか成果が出ず、金メダルは男子が2、0、2個、女子が2、1、1個と苦戦した。

 高藤の「金」というのも味わい深い。23歳で臨んだリオデジャネイロ五輪は、金メダル確実と言われながら銅メダル。「この5年間は銅メダリストとして生きてきた」。高藤の言葉には、苦渋の思いが詰まっていた。「メダル」だけでは満足されないのが、日本柔道界の厳しさ。その見事に地元東京で借りを返した。

 他に類を見ない発想で、若いころから「天才」などと称された。2013年の世界選手権では、わずか20歳で頂点に立ち、将来を切望されたが、リオ五輪では「金」に届かなかった。捲土重来を期した男も28歳のベテランとなり、精神的にも成長。「夢、目標であり、人生全てを出し切る場。金メダルを獲って、全ての選手を勢いづけたい」との言葉が現実となった。

 ◆高藤 直寿(たかとう・なおひさ) 1993年(平5)5月30日生まれ、栃木県下野市出身の28歳。東海大相模中―東海大相模高―東海大―パーク24。11年世界ジュニア選手権制覇。13年の世界選手権(リオデジャネイロ)で初出場初優勝。16年リオ五輪は銅メダルだった。14年6月に元強化選手の志津香夫人と結婚し、現在2児の父。得意は小内刈り、変形の大腰。左組み。1メートル60。

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