ソフトボール・山田主将 父の命日にイタリア戦「がんばれって言われている気がします」

[ 2021年7月24日 05:30 ]

山田恵里

 開幕2連勝中のソフトボール日本代表の山田恵里主将(37=デンソー)は、24日に行われる1次リーグ第3戦のイタリア戦で特別な一日を迎える。2014年に心筋梗塞で亡くなった父・良彦さん(享年60)の命日だ。

 「1年延期にならなければ開会式が命日だったけど、試合の日になって逆に、父にがんばれって言われている気がします」

 生前はあまり会話がなかった。競輪選手だった父は、どんな考えで競技に取り組んでいたのか。通算安打などリーグ記録を積み上げるにつれ、勝負の世界に生きた父の哲学を知りたくなった。「当たり前が当たり前じゃない。今になれば、父の競輪姿を見ておけば良かった」

 08年北京五輪の決勝でソロを放ち、金メダル獲得に貢献した。表彰式の後、頭髪を金髪に染め上げ、現地で声援を送ってくれた父の首にメダルをかけた。喜ぶ姿が、遺影となった。23日は試合会場の横浜スタジアムで練習。2個目の金メダルを、必ず天国に届ける。

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2021年7月24日のニュース