朝乃山、54勝で年間最多勝確定 横綱、大関以外では大鵬&貴花田以来3人目快挙

[ 2019年11月23日 05:30 ]

大相撲九州場所13日目 ( 2019年11月22日    福岡国際センター )

琴勇輝(右)を押し出しで下す朝乃山(撮影・岩崎 哲也)
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 朝乃山が琴勇輝を押し出し、新小結で大関獲りの起点となる2桁10勝に到達した。今年54勝目で、2番手の阿炎に2差をつけて年間最多勝も確定。横綱、大関以外の最多勝は史上3人目の快挙で、小結としては初めてとなった。優勝争いはトップの白鵬が1敗を守り、14日目に勝つか、3敗の朝乃山と正代がともに敗れれば43度目の優勝が決まる。

 右四つが代名詞になりつつある朝乃山が、相手得意の突き合う展開でも圧倒した。琴勇輝のもろ手突きに対し、右おっつけ一発で勢いをそらした。まわしを欲しがらず、そのまま押し出し。「押し相撲の相手で、なかなかまわしを取れないと思った。落ち着いて自分から攻められた」と満足げだった。

 前日の12日目は立ち合いで左上手をつかみながら御嶽海にもろ差しを許して完敗。「本当はまわしが欲しいけど。(勝った相撲は)攻めながらまわしを取れていた」。その反省を生かし、柔軟な対応で10勝目を挙げた。

 新三役で2桁勝利は15年春場所の照ノ富士(関脇で13勝2敗)以来。新小結に限れば05年初場所の白鵬(11勝4敗)以来の快挙だ。三役での2桁勝利は大関獲りの起点となるが、本人は「勝ち越しとあまり変わらない感じ」と実感が湧かない様子。だが、15日制が定着した49年夏場所以降、新小結で2桁勝利した20人のうち実に17人がのちに大関以上へ昇進している。

 師匠の高砂親方(元大関・朝潮)もその一人で、新小結の80年夏場所で10勝5敗の数字を残した。毎日のように稽古場で「前に出ろ!」と叱咤(しった)してくれる師匠の愛情に、同じ好成績で応えた。

 今年54勝とし、2番手の阿炎に2差をつけて年間最多勝も確定した。横綱、大関以外の年間最多勝はこれまで、関脇だった大鵬、貴花田だけで小結では初めて。のちの大横綱2人をしのぐ快挙となった。3敗目を喫した前夜は、場所前からの禁酒を解いてリフレッシュ。この日の取り口のように、柔軟に思考できるのが25歳の強みかもしれない。

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