コストルナヤ優勝、ロシアの今季デビュー3人がGP完全制覇 笑い話が現実に

[ 2019年11月23日 19:07 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第6戦・NHK杯最終日 ( 2019年11月23日    札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナ )

<NHK杯第2日>女子フリー、演技をするコストルナヤ(撮影・小海途 良幹)
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 女子でショートプログラム(SP)で世界最高得点をマークして首位だったアリョーナ・コストルナヤ(ロシア)は、フリー154・96点で合計を自己ベストの240・00点とし、初優勝を飾った。

 冒頭のトリプルアクセルー2回転トーループは完璧に成功。続く単発のアクセルは着氷が乱れて回転不足を取られたが、その後はノーミスで滑り切った。スコアが表示されると両手でハートマークを作り、「NHK杯のプログラムを全て滑り終えて、とても満足」と笑みを浮かべた。

 ミスがありながら240・00点は自己ベストで、アレクサンドラ・トルソワ(ロシア)が持つ合計の世界最高得点241・02点に肉薄。「トリプルアクセルでミスがなければ、3点は追加できた。世界記録を出せたと思う」と振り返った。

 今季のGPシリーズはスケートアメリカと中国杯をアンナ・シェルバコワが優勝し、スケートカナダとロシア杯はトルソワが連勝。コストルナヤもフランス杯を制しており、今季シニアデビューしたロシアの“3天才”が6戦完全制覇した。「(シェルバコワ、トルソワと)1年目で全てのメダルが取れたらいいねと笑っていたけど、実際にそうなってうれしい」と話した。

 3人はGPファイナル(12月5日開幕、イタリア・トリノ)に出場し、紀平梨花(関大KFSC)の前に立ちはだかる。「きれいに滑って、会場のみなさまを喜ばせたい」とコストルナヤ。4回転を跳ぶシェルバコワ、トルソワと違い、トリプルアクセルを武器にする美しい16歳が、ファイナルでも衝撃を与える。

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