「らんまん」万太郎“英語論破”のワケ ネット喝采「こんな爽快な中退初めて」副題キンセイラン→金色の道

[ 2023年4月14日 08:30 ]

連続テレビ小説「らんまん」第10話。キンセイランを見つける槙野万太郎(小林優仁・中央)(C)NHK
Photo By 提供写真

 俳優の神木隆之介(29)が主演を務めるNHK連続テレビ小説「らんまん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は14日、第10話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算108作目。「日本植物学の父」と称される牧野富太郎をモデルに、江戸末期から昭和の激動の時代を生き抜き、明るく草花と向き合い続けた主人公・槙野万太郎の人生を描く。脚本はNHK「流行感冒」「群青領域」「旅屋おかえり」なども手掛けた注目の劇作家・長田育恵氏。神木の朝ドラ出演は2007年前期「どんど晴れ」以来16年ぶり2作目。初主演となる。男性主人公は20年前期「エール」(窪田正孝)以来3年ぶり。

 第10話は、学問所が廃止され、新政府による小学校が開校した。女子の入学も認められ、万太郎(小林優仁)は綾(高橋真彩)とともに小学校へ通うこととなった。しかし学問所で高度な学問に触れてきた万太郎にとっては、退屈な授業。教室の壁にかかっていた植物図や校庭の草花に夢中になっていると、先生にこっぴどく叱られる。そして万太郎は思いもよらぬ決断をし…という展開。

 学問所「名教館」の学頭・池田蘭光(寺脇康文)、学友・広瀬佑一郎(岩田琉生)との課外授業の帰り。万太郎は黄色い花を見つける。「おまんはキンセイラン?金色にも見える花の色」「ゾクッときたき」。蘭光は「心が震える先に金色の道がある。その道を歩いていったらえい!」と“最後の言葉”を贈った。

 佑一郎は佐川小学校には行かず、新政府の役人という東京の親戚の家へ。「わしはその家で書生をやる」と高知を去り、万太郎と別れた。

 そして、先生は「分からないことがあるなら、質問しなさい」。万太郎は「もっと学びたいがです」などと流暢な英語を口に。「出て行け」と叱られると、あっさりと「ほんなら、辞めます」。校長の引き留めにも「勉学はどこでも続けられる。わしの先生がそう教えてくれましたき」と一礼、小学校を後にした。

 第2週サブタイトルになった「キンセイラン」も登場。ラン科の花。和名「金星蘭」は万太郎のモデル・牧野富太郎博士が「明けの明星」から命名したとされる。花言葉は「誇り高き心」「熱烈な愛情」など。蘭光先生の名言「金色の道」につながった。

 万太郎の英語による“論破”に、先生もタジタジ。SNS上には「爽快だ(笑)」「語学力で教師にマウントを取る万太郎は痛快」などの声が続出。視聴者の溜飲を下げた。

 「みんなに分からないように英語で訴えるの、カッコよすぎる。こんな爽快な中退初めて見た」「万太郎は先生をバカにしたんじゃなく、他の子に気を遣って敢えて英語で答えた。先生なら当然分かると思っていたから。協調性はないけど、気遣いはできる「他の子がいるのに、その前ではっきりと言いたいことを伝えたら先生に恥をかかせるという、万太郎の思いやりも気づかない先生…。万太郎が話している言語が英語ということも分かっていなかったようだしね。つまり、万太郎は既に立派な当主ということです」などの考察、喝采の投稿もあった。

続きを表示

この記事のフォト

2023年4月14日のニュース