豊ノ島「白鵬さんは特別強かった」初金星挙げるも“持ってなかった”ワケ

[ 2023年2月11日 20:18 ]

07年9月、横綱・白鵬を押し出しで破り、インタビューを終え、笑顔で支度部屋に向かう豊ノ島
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 大相撲の元関脇で、今年1月に親方からタレントに転身した豊ノ島大樹(39)が11日、TBSラジオ「ナイツのちゃきちゃき大放送」(土曜前9・00)に生出演し、印象に残っている取組を明かした。

 2010年九州場所千秋楽に横綱・白鵬との優勝決定戦で敗れた相撲を挙げ「白鵬さんは特別強かった」と話した。また07年の9月場所では、白鵬から初の金星を挙げた。これは新横綱にとっても初の献上だった。豊ノ島は「その時に初めて勝ったんですけど、これはすげー記事になるな」と思っていたが「女性が土俵に上がろうとした、あの日だったんです。そっちが1面になっちゃったんです」と話し、塙宣之(44)は「持ってないなぁ!」と思わず大声を上げた。しかし豊ノ島は「自分が勝ったのはあの日です、って話すと結構覚えてくれている」と振り返っていた。

 【ビラ持ち突進】07年の9月場所で豪栄道対豪風の取組直前に、中年女性が女性警備員の制止を振り切って土俵に乱入。錦戸審判(元関脇・水戸泉)や控えの高見盛が〝緊急出動〟して事態は収拾したが、突然の乱入者に両国国技館は騒然となった。

 衝撃の場面は、豪栄道対豪風が制限時間いっぱいとなり、両力士が最後の塩を取りに行ったその時だった。正面西寄りの黒房下で、黄緑色のシャツを着た中年の女性が土俵へ突進。そのまま右足を土俵の縁を正方形に囲んでいる角俵にかけた。

 女性客は両手、両ひざをついた格好で土俵上に上がったが、女人禁制といわれる神聖な土俵の危機に、砂かぶり席にいた一般客がすぐに足を引っ張って制止。そこに錦戸審判が慌てて駆け寄って女性を抱えあげると、控えの高見盛や呼び出しらも加わり、何とか乱入者を土俵から引き離した。女性は「助けて」などと書かれた意味不明のビラを何十枚も手にしていた。

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