渡辺正行「すげえなこいつら」 自身主宰の若手お笑いライブに出た“未来のM-1王者”

[ 2023年2月9日 17:38 ]

渡辺正行
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 お笑いトリオ「コント赤信号」の渡辺正行(67)が、7日放送のBS-TBS「X年後の関係者たち あのムーブメントの舞台裏」(火曜後11・00)に出演し、自身が主宰するお笑いライブ「ラ・ママ新人コント大会」を創設した理由を明かした。

 1986年にお笑いの新星発掘を目指して、東京・渋谷にあるライブハウス「ラ・ママ」でスタート。ウッチャンナンチャンやダチョウ倶楽部、爆笑問題、バナナマンら多くの人気グループを輩出してきた。

 当時はビートたけし、明石家さんま、山田邦子らが出演する「オレたちひょうきん族」がスタートし、お笑いブームは活況だった。一方で、とんねるずなどが出場したオーディション番組「お笑いスター誕生!!」が放送終了。若手たちがスターダムに上がる大きなきっかけを失ったころだった。

 渡辺は当時、若手芸人の将来を案じていたという。「各事務所さんにはタレントさんはいたけど、それ(ネタ)を発表する場がなかったんですよ」。若手たちからは「コントを教えてくれ」と懇願されたというが、渡辺もまだ30代。「教えられるような人間ではない」と恐縮しながらも、一つの決意をした。「こういう場所を作るから、ネタをやってごらんよ。ウケれば自分たちの勝ちだし、スベれば自分たちの負けなんだから。それをどんどんやっていけばいいんじゃない?それを吸収していきなさいよ、という場所を作るところから始まった」と、イベント開催までのいきさつを明かした。

 若手の登竜門的なライブだが、意外な利用のされ方もあったという。「スピードワゴン」小沢一敬は「意外と若い子たち、M-1前の調整にラ・ママに来るのよ」と説明。一昨年には、錦鯉がほぼ飛び込みでステージに立ったという。渡辺は「(錦鯉サイドが)“本番前にもう1回やりたいな”って言ってたから、“明日、ラ・ママがあるんじゃないの?”って話になって。連絡があって、“明日なんだけど、出してもらえませんでしょうか?”って」と裏事情を明かした。

 急な申し出にも、渡辺は快諾したという。「いいよいいよって。香盤表を見せて、マネジャーに“一番ウケやすいところに出なよ”って出てもらって」。間近で錦鯉を見た渡辺は「漫才うめえな、こいつら」と感心したという。舞台感覚をつかんだこともあってか、錦鯉は後日のM-1グランプリで見事に優勝。渡辺は「そしたら優勝して。すげえなこいつら」と、あらためて驚きを口にしていた。

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2023年2月9日のニュース