佐野史郎 一昨年に「徹子の部屋」でがんを公表した理由には「母のように」慕っていた大女優の存在があった

[ 2023年2月9日 14:01 ]

佐野史郎
Photo By スポニチ

 俳優の佐野史郎(67)が9日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。血液がんの一種である「多発性骨髄腫」を公表した当時の思いを明かした。

 佐野は21年12月放送の同番組で、血液がんの一種である「多発性骨髄腫」を患っていることを公表。21年4月に39度の発熱で病院を受診し、診断された。同番組での公表と同時に所属事務所の公式サイトでも発表し、抗がん剤と、自身の血液から採取した幹細胞を骨髄に戻す「造血幹細胞移植」による治療を行うため、11月末から入院しているとした。12月には自身のインスタグラムで退院を報告。昨年4月には自身のツイッターで仕事復帰したことを明かしていた。

 司会の黒柳徹子から「とにかくお元気で。良かったですね」と振られると、佐野は「ありがとうございます」と返答した。

 黒柳が「おととしの出演は、2度目に入院なさる直前だったんです。病名をおっしゃろうとしたのも、第2の母である野際陽子さんとあたしが(親しかったから)」と17年に他界した女優の野際陽子さんの存在が大きかったと語ると、佐野は「まあそんな隠すつもりはなかったんですけれども、連続ドラマ、途中で降板してしまいましたし、まあちょっとあまりお騒がせしたくないという気持ちもあって、お招きいただいた時は、がんもかなり抑えられていて、抗がん剤治療と自家移植っていう自分の健康な細胞を抽出して、でがん細胞を限りなく殺したところに再注入して骨髄から健康な細胞を取り戻すっていう、治療が」と回顧した。

 「まあその直前だったんですけれども、『徹子の部屋』にお招きいただいて、多発性骨髄腫にり患していることを、黙ってるわけにもいかないっていうか、徹子さんとこうやってお話したらそりゃ話しますよ。ちょうどいい機会だっていったらあれなんですけれども。野際さんと親しくなさって…」と笑顔。黒柳が野際さんについて「あなたのことを息子のように」と続けると、佐野は「本当に母のように。公私を超えて野際さんにはお世話になってたし、そのご親友であるわけだから、僕としては親戚のお姉さんに、ちょっとこれはご報告しないことには、治療に入れないぞというような気持ちもありまして」と思いを明かした。

 黒柳が「本当にあの時びっくりしましたけど、本当にお元気そうでね」としみじみと話すと、佐野は「はい。無事に1年あまりたちますけれども、昨年はいろいろ、いつも通り連続ドラマも、映画も、いろいろ。そんなに(以前と)変わらなかったですね」とうれしそうに話した。
 

続きを表示

2023年2月9日のニュース