佐野史郎 「多発性骨髄腫」からの“運命的な”復帰初仕事とは「自信にはなりましたね。これで現場…」

[ 2023年2月9日 16:17 ]

佐野史郎
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 俳優の佐野史郎(67)が9日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。血液がんの一種である「多発性骨髄腫」の療養から復帰後の初仕事について語った。

 佐野は21年12月放送の同番組で、「多発性骨髄腫」を患っていることを公表。21年4月に39度の発熱で病院を受診し、診断された。同番組での公表と同時に所属事務所の公式サイトでも発表し、抗がん剤と、自身の血液から採取した幹細胞を骨髄に戻す「造血幹細胞移植」による治療を行うため、11月末から入院しているとした。12月中には自身のインスタグラムで退院を報告。昨年4月には自身のツイッターで仕事復帰したことを明かしていた。

 司会の黒柳徹子が闘病中の佐野について、「大好きなバンドの曲を聴きながら、ステップを踏んだりなんかして」体力回復のリハビリを行っていたと明かすと、佐野は「まあ入院を体験なさった方は良くご存知だと思いますけど、あっという間に筋肉って落ちるんですよね。なのでとにかく筋肉が落ちないようにしなければならず、リハビリの先生はわりと厳しくって、ご指導いただきまして、朝昼晩、特に朝夕は有酸素運動をして」と振り返った。

 どんな曲を聴いていたのかと問われると、「90年代の終わりぐらい、くるりってお聴きになればすぐに分かると思いますけど、そのロックバンドが出てきた時に、久々にカッコいいと思って。ちょっとほれ込んで、ライブもずっと通ってるんですけど、まあそのくるりの曲をかけながら」と説明。「それがちょうど6分ぐらいあって。ステップ踏むのにちょうどいい時間なんですよ。それでずっと体力づくりを維持してましたね」と明かした。

 また黒柳が「退院後の初仕事は、なんか運命的だったんですって」と話を振ると、佐野は「まあ1日だけの撮影で、ミュージックビデオの出演依頼があって。それがくるりだったんですよね」と告白。「偶然っていうか、メンバーがっていうわけじゃなかったみたいですけどねえ」と驚いたとした。

 「それがおじいちゃんの役で。野球好きのおじいちゃんで。おばあちゃん亡くしちゃって。孫が励ましてくれるみたいなね」と役柄を明かした。実際にその楽曲「loveless」の映像が流れると、「あ、髪がない」と苦笑い。「アクションシーンというほどじゃないけれども、キャッチボールしたり、バット振ったり、体を動かす現場でしたからね。これ1日の撮影とはいえ、だいぶ動きましたし、ストーリー的には映画1本分ぐらいの展開のある密度のある作品なので、まあ自信にもなりましたね。これで現場戻れるんじゃないかなっていうか、実際にできたので。しかもいい作品に恵まれて」と回顧した。

 「あんまうつうつとしなかったのが良かったのかなと振り返ると思いますけどね。だって、なるようにしかならないですからね」とも語った。

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2023年2月9日のニュース