YMO高橋幸宏さん死去 死因「誤嚥性肺炎」とは 脳障害などが起因、飲み込む力低下で発症

[ 2023年1月15日 18:44 ]

死去したことが分かった高橋幸宏さん
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 1980年代にテクノブームを巻き起こした伝説のバンド「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」のメンバーで日本を代表するドラマーの高橋幸宏(たかはし・ゆきひろ)さんが11日、脳腫瘍により併発した誤嚥性肺炎で亡くなった。享年71。所属レーベルのソニー・ミュージックレーベルズが発表した。

 ヒンツ・ミュージックは「弊社所属、高橋幸宏(たかはしゆきひろ)が、2023年1月11日午前5時59分、脳腫瘍により併発した誤嚥性肺炎のため、永眠いたしました。享年71歳。皆様には生前のご厚誼に深く感謝いたしますとともに、ここに謹んでお報せ申し上げます。後日、お別れの会を執り行う予定です」と記載した。

 厚生労働省の情報提供サイト「e-ヘルスネット」によると、「誤嚥性肺炎」とは、本来気管に入ってはいけない物が気管に入り(誤嚥)、そのために生じた肺炎のことを指す。老化や脳血管障害の後遺症などによって、飲み込む機能(嚥下機能)や咳をする力が弱くなると、口腔内の細菌、食べかす、逆流した胃液などが誤って気管に入りやすくなることが原因だ。

 寝ている間に少量の唾液や胃液などが気管に入って起こる不顕性の誤嚥は、本人も自覚がないため、繰り返し発症することが多い。体力の弱っている高齢者では命にかかわるケースも少なくない。誤嚥そのものは完治することが難しいため、口腔ケアによって細菌や食べかすを減らし、口腔の清潔を保つことが安全かつ効果的な予防法としている。

 訃報とともに、妻の喜代美さんがコメントを発表。「2020年夏に判明した脳腫瘍の摘出手術は成功裡に終わり、その後は復帰に向け度重なる治療と入退院を繰り返しながらリハビリに真摯に向き合ってきました。昨年11月よりは自宅にて療養しておりましたが、年末から容態が悪化し帰らぬ身となりました。本人は元より家族親族と最善を尽くしてまいりました。なによりも携わっていただいた医療関係者の皆様に深く感謝致します」と、闘病を明かした。

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