魅惑の声・浜崎美保 「お疲れのあなたを必ず癒やす世界が待っている」

[ 2022年12月9日 08:30 ]

TOKYO FM「RELAX WORLD presented byクロア」の案内人を務める浜崎美保
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 【牧 元一の孤人焦点】「魅惑の声」の持ち主・浜崎美保がTOKYO FM「RELAX WORLD presented byクロア」(土曜深夜2・30)でリスナーに「癒やし」を届けている。

 ゲストと「癒やしと音楽」について語る番組で、10月に放送開始。浜崎は「お疲れのあなたを必ず癒やす世界が待っているので、いつでもお寄りください」と呼びかける。

 既に同局「Skyrocket Company(愛称・スカロケ)」(月~木曜、後5・00)でリスナーから「声を聞くと癒やされる」と好評を得ているが、「癒やし」に特化した番組で、その魅惑の声が最大限に生かされている。

 声はスカロケより低めでゆっくり。浜崎は「番組は地図に載っていない癒やしの国という設定なので、その国をイメージしながら話しています。緑と水があって、心地よい風が吹いて、地球にはいない生命体がいたりする。収録の時、スタジオを暗くして、キャンドル風のライトをともし、BGMにヒーリングミュージックを流しているので、そのトーンに合わせて話しています」と説明する。

 ゲストとのトークが番組の主軸。11月26日の放送で歌手の浅香唯が自身が癒やされものについて「(血流を良くする効果がある)9000ボルトの電気が流れる椅子」と明かすなど、エンターテインメントとしても面白みがある。

 「私も話を進めていくのが楽しいです。パーソナルなことをうかがう番組なので、ゲストとの距離が近くて、質問もどんどん浮かびます。半崎美子さん(シンガー・ソングライター)の時は、北海道から上京したお話、お父さまのお話をうかがって、その絵が頭に浮かんできて収録中に半崎さんと2人で泣いてしまいました。ヒーリングミュージックを聞きながら話していると開放されて心が揺れて涙が出る。私自身が疲れていて、この番組で癒やされているのかもしれません」

 ちなみに、自身が癒やされるものは、約1年半前から週に1回練習している空手。武道をやっている女性が凜として格好いいと思って始めたが、体を動かして汗をかくと、その後の心地よい疲れが癒やしになるという。

 今年は、8月に都内で行われたお笑いライブにピン芸人として出演した。スカロケで共演する脚本家のマンボウやしろ氏が、林将軍とのお笑いコンビ「ニューカリカ」で活動する際、やしろ氏から誘われたものだった。

 「『ネタやらない?』という提案自体が面白いじゃないですか。生きているうちにお笑いをやるなんて思いもしませんでした。やしろさんにネタを書いてもらって、初めてのお笑いで無の状態でできたので、全く緊張はしなかったです。ステージの上で、受ける部分と受けない部分が如実に分かって、お笑いは難しい世界だと改めて思いました」

 2013年4月にスタートしたスカロケは来年、10周年を迎える。

 「よくこんなに続いたと思います。いろんなコーナーがありますけど、毎回のテーマごとにリスナーのみなさんから寄せられるお話が大事です。聞いてくださっている世代が本当に広くて、小さいお子さんからも手紙が届きます。10周年には老若男女が楽しめるイベントをやろうと、今、盆踊りをやろうと、みんなで検討しているところです」

 そして、新たに始まったRELAX WORLD。実は、1人で30分のラジオ番組をレギュラーで担当するのは初めてだった。

 「来年以降、どんどん広がっていきそうです。番組を飛び越えてRELAX WORLDならではの場所でライブを開くことも考えています」

 魅惑の癒やしボイスを多くの人が生で聴ける機会が訪れることを願う。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。

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2022年12月9日のニュース