北朝鮮ミサイル発射 本州上空通過予測に専門家分析「日本を定めて撃ったというより、スルーされている」

[ 2022年11月3日 18:09 ]

日本テレビ
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 北朝鮮政治を専門とする慶大の礒崎敦仁教授が3日、日本テレビ系「news every.」(月~金曜後3・50)に生出演し、北朝鮮からミサイル3発が発射されたことについて解説した。

 北朝鮮西岸付近からこの日朝、大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられるミサイルを含む3発が発射された。日本上空を通過する可能性がある飛翔体が探知されたため、政府は午前7時50分に宮城、山形、新潟にJアラートを発出。しかしその後、防衛省は上空を通過していないと判明したと情報を訂正した。

 レーダーから消失した飛翔体の軌道は、本州の上空を通過するとみられていた。礒崎氏は「日本を定めて撃ったというより、日本が軽く見られていると。日本がスルーされているというか、そういう感覚」と、北朝鮮側の思惑を推測した。

 北朝鮮は2日にも、20発以上のミサイルを発射した。これまでのミサイル実験を経て、礒崎氏は「今の段階は既に出来上がったミサイルを実戦で使えるか、配備をしていつでもどこからでもどこへでも撃てるような態勢を作りたい」と、北朝鮮側の準備段階を指摘。「実戦を想定しますと、同時にたくさんのミサイルを撃つということも考えられるわけで、さまざまな方向へ撃ってというのが昨日、今日の流れですね」と、実験の意図を解説した。

 礒崎氏によると、今後も北朝鮮によるミサイル発射は「止まる兆候はないですよ」という。「我々、日米韓は北朝鮮がやっていることを挑発とよく言いますけど、米韓が協力していること、合同軍事演習を行っていることを、北朝鮮は挑発だと強く非難している」と、北朝鮮の言い分を指摘した。

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2022年11月3日のニュース