吉谷彩子「舞いあがれ」でパイロット好演「福原遥さんは今まで会った人類で一番いい子」「役に反映できた」

[ 2022年11月3日 08:15 ]

人力飛行機「スワン号」の女性パイロット・由良冬子を演じる吉谷彩子
Photo By 提供写真

 女優の福原遥(24)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」で、女優の吉谷彩子(31)が人力飛行機「スワン号」の女性パイロット・由良冬子を好演している。同局を通じてインタビューに応じ、今作への思いを語った。

 人力飛行機「スワン号」のパイロットを務める大学2回生。女性で初めて大西洋単独横断飛行に成功したアメリア・イヤハートに刺激を受けて、男子に負けまいとパイロットに志願した。福原が演じるヒロイン・岩倉舞に空を飛ぶ楽しさを教える。

――「舞いあがれ!」に出演することが決まったときのお気持ちは?
 「決まったときは、めちゃくちゃうれしかったです!“朝ドラ”への出演は3回目になりますが、長期間しっかり出演するのは今回が初めてです。オーディションを受けたときに、田中監督から“年下は好きですか?”と言われて、私は先輩役かなと思ったんです。そして、実際に話がきたときに、あこがれの先輩の役だと聞いて、やっぱりそういうことだったのかと思いました(笑)。かっこいい女でいなければということでプレッシャーもありましたが、うれしさの方が大きかったです。気が強い女の子の役は過去にもありますが、情に厚くて、姉御肌のかっこいい先輩というのは初めてだったので、役作りは難しかったです」

――ご自身の役を演じる上で取り組まれたことを教えてください。
 「アスリートの役は初めてです。やせすぎると後々のエピソードで困るため、体力や筋肉量を増やそうと思い、運動量を増やして筋トレすることにしました。役が決まってからすぐに自転車を購入して、行ける範囲はほとんど自転車移動にしました。人力飛行機のペダルはかなり重くて、しかも漕ぐペースが決まっています。体験してみたのですが、すぐに息が上がってしまいました。私は中学、高校と陸上部で、種目は短距離だったのでちょっと違うところもあるのですが、努力の積み重ねや、自分との戦いという意味では、由良と重なる部分がありました。実際の機体はとても繊細で操作が難しく、持ってはいけない部分や強く引いてはいけない部分があったので、“壊してしまったらどうしよう!”と緊張しました。しかも、機体の中がとんでもなく暑くて。ロケは5~6月でしたが、サウナ状態でした。風がすき間からしか入らないので、撮影時は中に風を入れてもらったりしました」

――物語や舞役の福原遥さんの印象を教えてください。
 「『なにわバードマン』編は、舞がパイロットを目指すきっかけになります。みんなが舞の背中を押して舞が少しずつ成長していき、みんなで支え合う、熱い友情が見どころです。福原遥さんは、とってもいい子です。今まで会った人類で一番いい子。あんなにいい子は見たことがないぐらい。本当に大好きです。私が少しじんましんが出たことを話したら“ビタミン摂ったら良くなるかなと思って持ってきました”とサプリメントを持ってきてくれました。そんな彼女だからこそ、私自身も、由良としても、彼女を支えていきたいなという気持ちになり、しっかり役に反映できました。由良を演じることができたのは彼女のおかげだと思います」

――放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。
 「最初、由良は舞に対して“何こいつ?”と思っているし、舞から見ても由良のことは怖い印象しかないと思います。でも、由良の舞に対する気持ちは回を重ねるごとにどんどん変化し、ただの後輩ではなく親友に近い存在になっていきます。舞の頑張りを見て、由良も気持ちを動かされてどんどん深まっていくというところが、結構いいグラデーションに仕上がっているのではないかと思います」

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2022年11月3日のニュース