松本幸四郎 自然に演じるって何?歌舞伎役者として14歳でぶち当たった「演技の壁」を告白

[ 2022年6月22日 19:47 ]

松本幸四郎
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 歌舞伎俳優の松本幸四郎(49)が、22日放送のNHK「ニュースLIVE!ゆう5時」のインタビューコーナーで人生の分岐点を語る「The Crossroad」にVTR出演した。

 幼い頃から歌舞伎が大好きだった幸四郎。14歳から10代後半は子役にしては大きく、大人の役をやるには若すぎ、あまり役が回ってこない辛い時期。そんな中、シェイクスピア悲劇「ハムレット」の舞台主演に14歳で抜てきされ、それが転機になったという。

 「14歳でハムレットはとても無謀なこと。でもそういうチャンスをいただいて、ただただお気楽な感じで喜んでいました」と笑顔。だが、演出家の「自然にやってみて」「自由にしていいよ」との指示に14歳の歌舞伎役者は困惑した。

 歌舞伎は「型」を重んじ、ひたすら型をなぞる。「自分の感情のままに動くという経験がなかった」という幸四郎は、壁にぶち当たった。自然な演技とは何かに悩み、苦しんだ当時を回想した。

 その後、演じる上で「うれしい時にはうれしい、悲しいときには悲しい気持ちに本心からなる。自分の感情を本当にその気持ちに動かす」ことが必要だと身をもって知ることとなった。ハムレットでのそんな気づきや経験が、今でも役者としての土台となっていることを明かしていた。

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2022年6月22日のニュース