ギタリスト岡崎泰正 父・坂東竹三郎さんへの思い 最期の言葉に「心が震えて仕方がありませんでした」

[ 2022年6月22日 11:55 ]

 ギタリストの岡崎泰正が22日までに自身のブログを更新。17日に骨髄異形成症候群のため亡くなった父で歌舞伎俳優の坂東竹三郎さん(享年89)への思いを打ち明けた。

 岡崎は「大変残念なご報告になりますが、父、坂東竹三郎が令和4年6月17日午前11時前28分、骨髄異型性症候群により89年の生涯に幕を閉じました」と投稿。「今際の様を書き連ねるのは、故人を冒涜するようで心苦しいですが、身近でその役者魂を見届け、心を揺さぶられた僕にとっての覚書として、ここに記しておきたいと思います」とブログに晩年のようすを記載した。

 「毎年のように大病を患い、入退院、手術を繰り返す中、それでも不死鳥のごとく蘇り、舞台に向かい続け、颯爽と振る舞う姿は、タフ、頑丈、不死身、超人などと形容してもしきれないほどでした」とし、7月松竹座公演出演への希望を持ち続けた父の生きざまを丁寧に書きつづった。

 「6月17日に“わし治るんやろか。舞台に出れまっか”という最期の言葉を主治医に残し、まるで電池が切れるように、静かに息を引き取ったそうです」と最期について語り「最期の最期まで舞台に立つ意志を貫いた壮絶な幕引きでした」「最期に役者としての意地を貫いたのかと思うと、心が震えて仕方がありませんでした」と記した。

 「父の遺したカタチのないものを、しっかりと受け止め、自分なりにカタチを再構築していかねばなりません。芝居と音楽、畑は違えど、通ずるものはあるはず。この先の精進を誓います」と感謝の思いを胸に、前を向いていた。

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2022年6月22日のニュース