尾木直樹氏 町立病院職員“アイドル代”など1億5000万円着服「人的な体制が弱くても…会計の所は」

[ 2022年6月22日 10:06 ]

教育評論家の尾木直樹氏
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 教育評論家の尾木直樹氏(75)が22日、フジテレビ「めざまし8」(月~金曜前8・00)に出演。三重県南伊勢町が21日、町立病院の男性職員(38)が約1億5000万円以上を着服していたと明らかにしたことに言及した。

 着服した職員は「インターネットゲームの課金、アイドルのグッズやコンサートに使った」と説明しているという。町は県警への刑事告訴を検討している。町によると、職員は上下水道課の会計担当だった2017~18年度、架空の工事を発注したように装う手口で計約500万円を、病院の会計担当だった19年以降は診療費を着服したり病院の口座から無断で出金したりして、計約1億5000万円を横領した。病院では職員が1人で会計業務を担当し、月に1度の監査の前に決算書のデータを改ざんしていたとみられる。上下水道課でもこの職員が1人で会計を担当していた。

 尾木氏は「人口1万1000人ちょっとの町で、50%くらいが高齢者なんですよね。町立病院ですから実質的に包括的な地域のケアセンターになっているわけですから、命と健康にかかわる。その中心地が、しかもコロナの問題もあるのにね、何をやってるのかっていうふうにね。僕はもちろんこの(横領をした)人が大きな罪を負ってると思うんですけれども、どんなに人的な体制が弱くて困難があったとしても、会計の所は根幹だと思うんですよ、行政にとっては。そこのところは臨時でも雇って、ちゃんとチェック体制を強化するとか、そういうことをやれていなかった町の行政の責任というか、そこは猛反省してほしいなと思います」と言い、「同じような規模の所、なかなか人手が少ないと思うので、同じようなことが起こらないように、このニュースを教訓にして総点検を全国的にもしてほしいと思います」と話した。

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2022年6月22日のニュース