明石家さんま ウィル・スミスに殴られたかった!? 「漁港の肉子ちゃん」石巻上映会でジョーク連発

[ 2022年4月16日 16:42 ]

石巻市内で開かれたアニメ映画「漁港の肉子ちゃん」の上映会でトークショーを行った明石家さんま(左)と渡辺歩監督
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 タレントの明石家さんま(66)が16日、宮城県石巻市内で開かれたアニメ映画「漁港の肉子ちゃん」(監督渡辺歩)の上映会で、トークショーを行った。

 1200人の満員の観客の拍手に迎えられたさんま。「遠い!」と一言。3月の地震で脱線し、福島―仙台駅間が運休していた東北新幹線が14日に開通。まだ一部区間で速度を落としており、「東京から仙台が新幹線で2時間20分。仙台から石巻まで車で1時間。サイパンの方が近いわ」と言って笑わせた。

 同作はさんまが作家西加奈子さんの原作小説にほれこみ、企画・プロデュースしたアニメ作品。漁港の船に住む訳あり母娘の肉子ちゃんとキクコによるハートフルコメディー。西さんが小説を書いたきっかけが、石巻と同県女川町を訪れたこと。女川町の漁港にある焼き肉店をモチーフに書かれた。

 公開は昨年6月で「上映後にすぐ来たかった。モデルになった土地ですから。なぜすぐ呼ばなかった?」とジョーク交じりに関係者に詰め寄ったさんま。石巻を訪れたのは、11年の震災後の夏にフジテレビ「27時間テレビ」の企画で訪れて以来。「高速道路から山を越えた時に、なんにもなかった土地を見て、テレビ局の人間とすごいショックを受けて。こうなってるの?って。山のこっち側はいっぱい家があって、普通に暮らしていらっしゃって、結構大丈夫なんだと言って、丘を越えたら何もなかった。未だに覚えてます」と当時を振り返った。11年かけて復興が進み「いまは家が建ち、ビルが建ち、お店ができて。人の力はすごいなと感動しました」と語った。

 終了後は記者会見を開催。さんまが会見を行うのは珍しく、会場に入るなり「医療ミスしたみたいや」とボケてみせた。記者を見渡して「“STAP細胞はあります”と言いたい気持ち」と、小保方晴子さんの会見を引き合いに出すなど、ここでも笑いを取りまくった。

 今作は国内外のさまざまな映画賞を受賞。先月の米アカデミー賞にはノミネートされなかったが「もう少しでウィル・スミスに殴られてたかもしれない」と授賞式でのハプニングに触れた。渡辺監督が制止するも「殴られたかった。あれだけ話題になるなら殴られに行きます」と続けた。

 また、女川がさんまの水揚げで有名なこともあり、この日の来場者にはさんまの缶詰がお土産に配布された。さんま自身は「さんまがかなり値段が高いので控えめにしてます。こっちのギャラは全然上がってないのに。それを会社に言ったら“キミのギャラは天井や”と言われました」と語った。

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2022年4月16日のニュース