駒大苫小牧女子野球部 雪国の過酷な環境も野球留学生が3割 人気の秘密は指揮官と環境設備

[ 2022年4月16日 10:00 ]

16日放送のTBS「バース・デイ」は駒大苫小牧女子野球部の人気の秘密に迫る(C)TBS
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 16日放送のTBS「バース・デイ」は北海道の駒大苫小牧高校女子硬式野球部に密着。2週に渡って放送する前編では、雪国という過酷な環境にも関わらず道外からも選手が集まる人気の秘密に迫った。

 創部2年目の駒大苫小牧の女子硬式野球部。部員は1、2年生だけだが、41人の大所帯は全国でも3番目の多さ。また、部員の3割が北海道外からの野球留学生。道外から入学した選手は「チームの雰囲気が凄く良くて、ここが良いな」「自分の中で動かされるものがあったので」と語り、選手の保護者も「心配なことが正直ない」「全然心配はない」と絶賛する。

 およそ4カ月に渡って雪が積もる苫小牧で、野球には不向きな気候でも人気な理由は野球設備にある。全国でも珍しい女子野球部専用のグラウンドと専用の体育館があり、野球に打ち込める設備が整っている。また、2年前に完成した寮は、静脈で解錠するセキュリティシステムを備え、食事は栄養士がバランスを考えて管理するなど生活面でも充実していることも人気の秘密だ。

 さらに選手たちの心を動かしたのがチームを率いる茶木圭介監督(43)。男子野球部を20年指導し、05年に部長として夏の甲子園連覇を経験し、4人をプロの世界へと送り出してきた。その指導スタイルは昔ながらの熱血指導で、技術面は基本を徹底的に叩き込む。野球の指導以外にも大切にしていることは、あいさつ。茶木監督は「あいさつをしないだとか、人として当たり前のことをできないとうるさく言う」と野球だけでなく、人としての礼儀も重んじている。

 グラウンド外でも茶木監督の指導は続く。毎日欠かさず行うのは選手が書いた野球ノートのチェック。「野球ノート」という名目だが、野球に関係のない相談や報告も書かれている。茶木監督は「ただ単に野球の反省だけじゃなく、人生の反省ノートになってくれれば」と内容は自由とし、中には「恋の悩みを書いてくる子もいる」と、思春期ならではの悩みを打ち明ける選手もいるという。そんな選手たちに対して茶木監督は「かわいいなって。本当に娘みたいです」と愛情を持って接する。

 そんな茶木監督と選手たちが目指すのが「日本一」。3月に行われる全国大会は、女子野球の23年の歴史で初めて東京ドームで決勝が行われる。その頂点を目指す駒大苫小牧女子野球部に思わぬ試練が待ち受けていた。

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