藤井聡太七段 師弟対決制し竜王戦決勝トーナメント進出「本戦では頑張りたい」、師はエール送る

[ 2020年6月20日 22:30 ]

大阪・関西将棋会館で第33期竜王戦3組ランキング戦決勝の対局に臨んだ杉本昌隆八段(右)と藤井聡太七段
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 将棋の最年少棋士、藤井聡太七段(17)が20日、大阪市の関西将棋会館で指された第33期竜王戦3組ランキング戦の決勝で師匠・杉本昌隆八段(51)に95手で勝利した。予選である同組優勝と挑戦者を決める決勝トーナメント進出を決めた。

 終局後、藤井は「大きな舞台で非常に楽しみにしていた。優勝できたことはうれしい。本戦では結果を残せていないので頑張りたい」とコメント。一方、師弟対決に敗れた杉本は「負けたのは悔しいが、代わりの楽しみが生まれた」と、自身を破った愛弟子の活躍にエールを送った。

 振り駒で後手となった振り飛車党の杉本が十八番の四間飛車に構え、藤井もいつも通り居飛車の陣形。互いに得意の形から攻略ポイントを探り合い、そのまま終盤にもつれ込む持久戦となった。気合の和服姿で挑んだ杉本は涙をのんだ。

 藤井の決勝トーナメント進出は初参戦の第30期からで4期連続。また、ランキング戦ではこれで20連勝となり、史上初の4期連続優勝を達成した。

 師弟対決は2018年3月の王将戦1次予選以来2年3カ月ぶり。前回も藤井が勝った。

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