「やまびこ」池田 優勝候補の鳴門撃破!“水野2世”の篠原は号泣「勝って泣いたのは初めて」

[ 2021年7月18日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権徳島大会2回戦   池田6-4鳴門 ( 2021年7月17日    鳴門オロナミンC )

鳴門に競り勝ち、歓喜の涙を見せる完投した篠原(右から4人目)ら池田ナイン
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 第103回全国高校野球選手権(8月9日から17日間、甲子園)の地方大会は17日に各地で開催され、徳島大会では池田がシード校の鳴門を破って8強入りし、29年ぶりの夏の聖地が見えた。“水野2世”の呼び声高い篠原颯斗(3年)は熱投の末に大号泣した。

 篠原は最後の中飛を見届け、マウンド上でこらえきれなかった。校歌が流れる間も、クールダウンでも、涙が止まらない。それほど、うれしかった。

 「こみ上げてしまって…。勝って泣いたのは初めて。この1カ月、鳴門に勝つことだけを考えてきた」

 6月12日の練習試合で5回6失点。6―8で敗れた。「インコースを使わないと抑えられない」。ブルペンでも意識が変わった。

 3、5回に1点ずつを失っても攻めた。6回に逆転し、4点優勢の9回は2点差に迫られた。自己最速に3キロ及ばない146キロ。10安打を許し、127球を投げた。昨秋と今春の県王者はやはり強かった。すべての力を出し切らないと勝てなかった。

 優勝候補と2回戦での激突。「1カ月後にやり返そう」と選手たちを鼓舞してきた井上力監督は「向こうは第1シードなので初戦、うちは2戦目。篠原がまだ元気なうちに当たりたかった」とうなずいた。

 6回の4点目は代打・森幹太のスクイズ。1、2回戦を通じて打線に本塁打はなく、小技も交えて全員で奪った得点を2試合連続の完投で守り抜いた。

 「やまびこ打線は打って打ってのイメージですが、僕らはつないでいくスタイル。僕たちも甲子園に行きたい。鳴門に勝ってホッとはしません。次もより気を引き締めていきます」

 OBの水野雄仁をほうふつとさせる令和の“阿波の金太郎”。大きな山を越え、あと3勝だ。(畑野 理之)

 ◇篠原 颯斗(しのはら・はやと)2003年(平15)11月24日生まれ、徳島県美馬市出身の17歳。江原南小3年から江南パワーズで野球を始め、江原中では軟式野球部に所属。池田では1年秋から背番号11でベンチ入りし、2年生秋からエース。変化球はカーブ、スライダー、スプリットを操る。1メートル81、81キロ。右投げ右打ち。

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