【“復興球宴”振り返る】摂津正氏、単身赴任・父の安否案じながら「元気に投げる姿を見せたい」

[ 2021年7月18日 05:30 ]

マイナビオールスターゲーム2021第2戦   全パ4ー3全セ ( 2021年7月17日    楽天生命 )

11年の球宴第3戦、4番手で登板した摂津氏
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 あの日、東日本大震災で被害を受けた人々を、どれだけ勇気づけ、癒やすことができたかは分からない。ただ、選手、スタッフら球宴開催に関わった全ての関係者たちはスポーツが持つ力を信じ、それぞれが、それぞれの立場で役割を全うした。あれから10年。これからも東北とともに――。

 今年の球宴はテレビ観戦。元ソフトバンクの摂津正氏(39)は「若い選手も多かった。復興に向かう東北を、次の世代につなげていってくれたらうれしい」と感慨深げに言葉を並べた。

 秋田出身。東日本大震災の発生時は福岡市内の自宅にいた。「事態がのみ込めないまま、次の日の試合に向けて移動しました」と述懐。広島に移動し、宿舎のテレビに映る惨状に言葉を失った。「朝まで一睡もできませんでした」と振り返る。

 仙台に単身赴任中の父と連絡がついたのは翌12日。当日は広島との試合形式の合同練習(マツダ)に先発し5回6安打無失点と好投も胸の内は「野球どころではないんじゃないのか…」だったという。同年に被災地で開催された球宴第3戦で「元気に投げている姿を見せたい」と2回2安打無失点と好投した。

 今年1月には慢性骨髄性白血病を公表。現在の体調は良好で野球解説者としての日々を送る。小2までを仙台で過ごし、社会人・JR東日本東北時代には仙台駅で勤務した経験もある。摂津氏も復興に向かう東北を、若い世代へと伝えていく。

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