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黒縁メガネの“噂の遅球投手”東淀川・田中が強豪私学相手に堂々3失点完投

[ 2021年7月18日 12:25 ]

第103回全国高校野球選手権 大阪大会 1回戦   大産大付3―0東淀川 ( 2021年7月18日    南港中央 )

<大阪大会 東淀川・大産大付>東淀川先発の田中は9回を投げ切り3失点の力投を見せる(撮影・後藤 大輝)
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 背番号13の“噂の遅球投手”が強豪私学を相手に、互角に渡り合った。東淀川の先発右腕・田中力輝(りき=2年)が70キロ台のカーブと110キロ台の直球を武器に、3失点完投。打線の援護に恵まれず敗れはしたが、スピードが全てではないことを証明した。

 「負けたのは悔しいですが、持ち味は十分に出せたと思います。自信になりました」

 9回を投げ、奪三振はゼロ。当てるのは簡単でも、阪神・西勇輝を参考にする緩急で、芯は食わせない。打たれた長打もわずか1本。ストライクゾーンの中で勝負することに徹した。じゃんけんに勝った大産大付が先攻を選択したことにも、警戒していたことが窺えた。大きく踏み込まず、立ち投げのような投球フォーム。「そっちの方がストライクが入るんです」と朗らかに話す。

 中学時代は投手と内野手を兼任。高校では内野手で勝負しようとしたが、歯が立たなかった。今年4月、犬山亮監督(37)に投手挑戦を直訴。遅球の使い手はすぐに結果を出した。春季大会3回戦では、19年夏の甲子園V校の履正社を相手に0―4で敗れたが、4失点完投。決して大きくはない身長1メートル65で、黒縁メガネをかけているという風貌も相まって、面白い投手がいる、と関係者の間で話題になっていた。

 小学5年生からメガネを愛用。一度はコンタクトレンズも試したが「酔ってしまったので、やめました」と、今のスタイルがしっくりきている。「自分の力をもっと上げて、確実に出し入れができるように成長していきたいと思います」。小さな大投手は大きな自信を胸に、来年こそ“強豪私学食い”を誓った。

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