ワールドシリーズがあす開幕 ドジャースとレイズに“ドラマ”満載

[ 2020年10月20日 15:35 ]

ワールドシリーズの舞台となるテキサス州アーリントンのグローブライフ・フィールド(AP)
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 大リーグのワールドシリーズは20日(日本時間21日)にナ・リーグ優勝決定シリーズが開催されたテキサス州アーリントンのグローブライフ・フィールドで開幕。カリフォルニア州サンディエゴでア・リーグ優勝決定シリーズを戦っていたレイズは開幕前夜となった19日にアーリントンに到着した。

 ワールドシリーズが同一球場で行われるのは同じフランチャイズ(セントルイス)だったカージナルスとブラウンズが対戦した1944年以来、76年ぶりとなったものの、今年は新型コロナウイルスの感染防止対策の一環という特殊なケース。レンジャーズの本拠地、グローブライフ・フィールドは総工費12億ドル(約1270億円)で完成した新球場で、人工芝の球場でのワールドシリーズ開催は27年ぶりとなる。

 ドジャースはサイ・ヤング賞に3回選出されているクレイトン・カーショー(32)を中4日で第1戦に先発させるが、同投手は腰痛でナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦の先発を回避(第4戦に先発)。しかしデーブ・ロバーツ監督(48)は不安を残すエースに初戦を託すことになった。

 カーショーは「あと4勝で、今年が本当に存在したという実感を手にできる。ここまで来れたことに本当に感謝したい」と意欲満々。ただしレギュラーシーズンで175勝76敗という好成績を残しているのに対して、ポストシーズンでは通算11勝12敗。過去2回のワールドシリーズ(2017、18年)でも1勝2敗と勝率は5割を切っており、大一番での弱さともろさを克服できるのかが注目されるところだ。

 ドジャースの不安要素はカーショーだけではなく、リーグ優勝決定シリーズで投手をフル回転させたために、第2戦と第4戦の先発も決まっていない状況。これに対してレイズはドジャースの地元、ロサンゼルス郊外の出身で今季チーム最多タイの5勝を挙げているタイラー・グラスナウ(27)が中5日で初戦に先発するだけに、投手陣のローテーションでは優位に立っている。

 キューバ出身の外野手、ランディー・アロザリーナ(25)はポストシーズンで新人最多の7本塁打を放っているが、同選手は新型コロナウイルスの感染者の1人で、デビューしたのは8月31日。メジャー昇格から51日目でワールドシリーズの舞台に立つことになるが「人工芝で打球が速い。どちらにもいい投手がいるので本塁打がたくさん出るのかどうかはわからない」と20日からの本番に向けて気持ちを引き締めていた。

 8月1日時点の年俸総額はドジャースがリーグ1位の9560万ドル(約101億円)でレイズは30球団中28位の2890万ドル(約31億円)。ただしレイズは今ポストシーズンで8370万ドル(約89億円)のヤンキースと8140万ドル(約86億円)のアストロズを退けており、“格差対決”を次々に制してワールドシリーズまで勝ち上がってきた。

 ドジャースが勝てば32年ぶり7回目の優勝で、12年ぶり2度目の出場となったレイズが勝てば初優勝。ちなみにドジャース編成部門のアンドリュー・フリードマン取締役(43)は2005年から14年までレイズのGMを務めており、「あそこ(フロリダ州タンパ)には生涯の友人が何人もいる。ロサンゼルスに引っ越す前には“いつかワールドシリーズで会おう”と言って別れたのだが、それが本当に起こってしまった」と運命的な対決?に思いを寄せていた

 なお感染防止のために観客動員数は収容人数の28%までとされおり、今年のワールドシリーズでは1万835人が定員。球審を務めるラズ・ディアズ審判もマスクを着用することになっている。

 <ワールドシリーズ日程>

 ▼第1戦=20日
 ▼第2戦=21日
 ▼第3戦=23日
 ▼第4戦=24日
 ▼第5戦=25日
 ▼第6戦=27日
 ▼第7戦=28日

 *日付は米国時間。場所はすべてテキサス州アーリントンのグローブライフ・フィールド 

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