東京六大学史上初 慶大・長谷川 投手が初打席で満弾 「まさか」明大撃ちV弾

[ 2020年10月20日 05:30 ]

東京六大学 第5週最終日   慶大7-2明大 ( 2020年10月19日    神宮 )

<明大・慶大>5回2死満塁、勝ち越し左越え満塁弾を放つ長谷川(撮影・会津 智海)
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 東京六大学は19日、2回戦2試合が行われた。慶大は3番手でリーグ戦初登板した右腕・長谷川聡太(3年)が5回に決勝の満塁本塁打。リーグ戦初打席で満塁弾を放つのは連盟サイトによると史上初で、投げても2回無失点で初勝利を挙げた。チームは明大を下してポイント5・5とし、単独首位に浮上。立大は東大を下し今季初勝利を挙げた。

 高3夏以来の公式戦打席で、いきなりの快挙だ。2―2の5回2死満塁、長谷川は直球を左翼席へ運んだ。1925年に創設されたリーグで史上初の初打席満塁アーチが決勝弾に。「まさかホームランを打てるとは。自分が一番びっくりした」と目を白黒させた。
 慶応高時代は投手兼外野手で、最後の夏は背番号17。「投手としては5、6番手」も、高校通算本塁打は「10本くらい」。代打起用されるなど打力には定評があった。4回から救援登板した長谷川には代打策も考えられる好機だったが、堀井哲也監督は「竹内助監督が“投手の中では一番打撃が良いです”と言ってくれた」と横手投げ右腕の続投を決断。2回無失点と、投打で期待に応えた。
 最短で次週に2季ぶりの優勝が決まる可能性がある。「優勝に貢献できるように頑張りたい」と長谷川。歴史的なデビューを、自身の飛躍にもつなげる。(松井 いつき)

 ◆長谷川 聡太(はせがわ・そうた)1999年(平11)9月22日生まれ、東京都出身の21歳。小2から野球を始める。中学時代は東京城南ボーイズでプレー。慶応では1年秋からベンチ入りし、甲子園出場はなし。慶大では今秋からベンチ入り。1メートル79、77キロ。右投げ右打ち。

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