中畑清氏 必勝継投確立の中日 来季はV争いできる!

[ 2020年10月20日 06:00 ]

スポニチ評論家の中畑清氏
Photo By スポニチ

 【キヨシスタイル!】シーズン終盤に来て中日の勢いが凄い。連勝は18日の広島戦に負けて7でストップしたけど、最大借金9で8月中旬まで最下位に沈んでいたチームが19日現在、貯金4で2位につけている。

 最大の要因は何と言っても福―祖父江―R・マルティネスとつなぐ勝利の方程式。福が5勝22ホールド、祖父江は1勝26ホールド。この2人がリーグトップの27ホールドポイントで並べば、抑えのR・マルティネスはリーグトップタイの21セーブをマークしている。7回以降は鉄壁。6回が終わった時点でリードしていた試合は目下33連勝だって。凄いよね。

 逆算して必勝継投の起点となっているのはR・マルティネスだ。7月中旬、岡田に代わって抑えに収まり、投げるたびに安定感を増している。キューバから来日して4年目の24歳。1メートル93の長身から投げ下ろす速球は日本で今一番威力がある。160キロ、161キロと自己最速を次々に更新。経験を積んで制球もよくなり、状況に流されない落ち着きも出てきている。

 その自信がチーム全体に広がっているんだよね。必勝パターンによって野手も落ち着いた野球ができる。1点リードすれば勝てるんだから確実に1点を取りにいく。しっかり守る。相乗効果が生まれ、勝つことに飢えていたチームが、こうすれば勝てるということに気づくんだ。現役時代、角や鹿取が出てきて後ろが安定し、4年ぶりの優勝を飾った1981年の巨人を思い出すよ。

 今年のセ・リーグはクライマックスシリーズ(CS)がないから2位も6位も一緒と言う人がいるけど、そんなことはない。去年まで7年連続Bクラスの中日にとっては大きな違いがある。来季につながる期待感だ。

 必勝継投パターンが確立し、先発投手陣には大野雄、福谷の左右の柱に加えて松葉、柳、ロドリゲス…。若い勝野、清水も出てきた。野手を見ても石川昂、岡林、根尾と楽しみな若手がたくさん控えている。中日ファンは今から来年を楽しみにしているはずだ。

 評論家の目で見ても、来季は開幕から優勝争いに絡んでくると思う。今年国内FA権を獲った大野雄の去就は気になるけどね。R・マルティネスは今季から2年契約。守護神健在なら勝負できる。 (スポニチ本紙評論家・中畑 清)

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2020年10月20日のニュース