ドラ1候補の近大・佐藤に異例阪神スカウト6人!巨人と場外でも「伝統の一戦」ゴング

[ 2020年9月6日 05:30 ]

<同大・近大>9回 1死二塁 川崎の適時二塁打で生還する近大・佐藤(撮影・成瀬 徹)
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 阪神が5日、今秋ドラフト1位候補の近大・佐藤輝明内野手(4年)に熱視線を送った。関西学生野球秋季リーグ開幕戦、近大―同大を和田豊テクニカルアドバイザー(TA)ら6人態勢でチェック。他球団とは比にならない“本気度”を示し、すでに1位指名の筆頭候補に挙げている巨人と秋は“場外バトル”に発展しそうだ。

 バックネット裏に異様な光景が広がっていた。佐藤の今秋初戦に12球団23人のスカウトが集結。41選手が参加した東京ドームでの「プロ志望高校生合同練習会」に計51人スカウトと比較しても注目度の高さがうかがえる。なかでも阪神は和田豊テクニカルアドバイザー、畑山統括スカウト、嶌村球団副本部長ら最多6人を派遣する熱の入れようで、仕上がりをチェックした。

 並々ならぬ注目を受けた一戦で、佐藤は大器の片りんを見せた。「3番・三塁」で先発し、3打席凡退で迎えた2点を追う9回1死走者なし。同大の2番手右腕・高橋佑から、1ストライクからの外角145キロを左翼にライナーで弾き返した。

 相手外野陣は「ボーアシフト」ばりにポジションを右翼方向に寄せていて、打球は左中間付近を守っていた左翼の左に落ちた。快足を飛ばして二塁へ。試合は2―3で惜敗もアピールに成功した。

 「特に緊張はなかったけど、久しぶり(の公式戦)なので独特の雰囲気を感じました。反省点がいっぱいあった。明日もう1回打ちたいと思います」

 本職は三塁手ながら、関西学生野球リーグで2年春に外野手のベストナインに選出された。1メートル87、94キロの体格でリーグ通算11本塁打を放っている即戦力要素と、160キロのスイングスピード、遠投100メートル以上の潜在能力を備え「糸井2世」と呼ばれる。和田TAはその大器にあらためて評価をくだした。

 「スイングスピードがあるし、当たれば飛ぶし、なにより振れるというのがいい。足も速く、スケールの大きい選手」

 43歳の福留、39歳の糸井のベンチスタートが増えている阪神にとって左打ちの外野手は補強ポイント。ピッタリと当てはまるのがほかでもない佐藤だ。俊足好打の近本とは違うタイプで、明るい未来が想像できる。

 巨人も同じく佐藤を1位指命の筆頭候補に挙げておりドラフト戦線でも「伝統の一戦」が勃発した格好だ。阪神はこれから絞り込む段階で決断はまだ先。だが、2月の田辺キャンプを12球団で唯一2日間視察し、練習再開日だった6月15日にも足を運んでいる。「佐藤輝明」への思いが強くなっていることは、間違いない。

 ▼巨人・渡辺政仁スカウト 今日は最初の公式戦でタイミングが取りづらかったかもしれないが、評価が変わることはない。打球が強いし、普通のレベルとは違う。

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