新井貴浩氏 藤浪続投策は13連戦を見据えてのものだが、期待の裏返しでもある

[ 2020年9月6日 06:00 ]

セ・リーグ   阪神2―11巨人 ( 2020年9月5日    甲子園 )

<神・巨>5回2死一塁、降板した藤浪はベンチで肩を落とす(撮影・北條 貴史)
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 【新井貴浩 視点】阪神・矢野監督の気持ちを推察すれば、藤浪の続投には2つの思いがあったと思う。

 直近7試合を見れば1点差が6度、2点差が1度。接戦の連続でブルペンをフル稼働させてきた。しかも、阪神は9月下旬から再び13連戦がある。いま目の前の試合を必勝の姿勢で戦いつつ、いまだけを見るわけにはいかない。救援陣の負担を少しでも減らすためにも、先発投手には可能な限り100球以上は投げさせたい。

 藤浪だから…投げさせたとも思う。他の投手なら、もっと早い段階で代えていたかもしれない。実際、連打を浴びた3回に交代機会は何度かあった。序盤で降ろすのは、むしろ簡単かもしれない。何かをつかんでほしい…という続投策に見えた。誰もが藤浪にはエースになってほしいと思っている。矢野監督の願いも同じだと思う。厳しく映る続投策は、期待の裏返しだと藤浪には感じてほしい。

 一番悔しく、苦しいのは本人だと思う。反省はたくさんしても、変に自信をなくさないでほしい。変化球が入らず、ボール先行で打者有利のカウントになったところでストライクを取りにいった直球を痛打された。当たり前のことだけど、まずはストライクを先行させたい。11点を取られても降板時は場内からは拍手があった。ファンも待っている。何度でも何度でも立ち上がってほしい。

 大山の本塁打にも触れたい。緩急を使うイメージが強い今村が普段以上に直球で押してきた。ベース板での強さがあった。あのまま抑えられていたら次の対戦にも影響するところだった。外の速球を右中間へ。打球方向もいい。しっかりしたポイント、しっかりしたスイングでなければ広い甲子園で右中間には打ち込めない。見事だった。

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