奈良高専 敗退も野球できる喜び実感、夏の代替大会辞退 3年生の思い受け継ぐ

[ 2020年9月6日 15:56 ]

令和2年度秋季近畿地区高等学校野球大会奈良県予選2回戦   奈良高専0―4高田 ( 2020年9月6日    佐藤薬品スタジアム )

先発で5回0/3を3安打3失点だった奈良高専・松田大輝
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 勝利には及ばなかった。だが悔しさと同時に、野球ができる喜びも確かにあった。5回0/3を3安打3失点と力投した奈良高専先発・松田大輝主将(2年)は「3年生は、3人しかいない僕たち2年生を一生懸命、世話してくれた。僕たちも悔しかったからこそ、今日は勝ちたかった」と話した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、今夏の独自代替大会は学校の判断で出場を辞退。学校側からは「今回はアンラッキーでした」と言葉をかけられたが、集大成の場を失った3年のみならず、下級生にとってもショックはすぐには消えなかった。

 「(決定を受けて)泣いている人もいた。でも、何かを憎んでも仕方ない。何かに当たっても仕方ないと、少しずつ事実を受け入れました」

 西前竜一監督の「(出場を願う嘆願書などで)いろんな人に助けてもらったんやから、今度は自分たちが人を助けられるようになろう」の言葉にも背中を押された。大会の辞退が決まってからも、懸命に練習を続けてきた3年は8月13日の奈良情報商との「メモリアルゲーム」(佐藤薬品スタジアム)に9―6で勝利。引退後も練習を訪れては、ノックや打撃投手でサポートしてくれた。

 「今日は負けたけど、先輩たちの野球を引き継いで、また練習していきたい」

 最後の夏に涙を飲んだ先輩たちの、思いは確かに受け取った。

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