“馬場級”逸材!身長2メートルの二松学舎大付・秋広“ジャイアント”二刀流 2回4K零封&2安打1打点

[ 2020年7月16日 05:30 ]

練習試合   二松学舎大付7―0流通経大柏 ( 2020年7月15日    流通経大柏グラウンド )

<流通経済大柏・二松学舎大付>2メートル二刀流の秋広(撮影・島崎忠彦)
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 二松学舎大付(東東京)が15日、千葉県内で流通経大柏と練習試合を行った。今秋ドラフト候補で身長2メートルの大型右腕・秋広優人投手(3年)は先発して2回無失点、打っては2安打1打点と活躍。18日に開幕する東東京大会に向けて順調に歩を進めている。また、各都道府県が独自に開催する代替大会は青森、宮城など全国で計19試合が行われた。

 マウンドで大きく振りかぶる。2メートルの身長が際立ち、迫力は増す。秋広は自己最速にあと1キロに迫る最速142キロを記録するなど2回1安打無失点、4奪三振。さらに4番としても規格外のパワーで2安打1打点の活躍だ。実力を存分に発揮して「自粛明けは調子が上がってこなかったけど最近上がってきた。最初からギアを上げることがテーマで今日は良かった」と笑った。

 スター候補だ。小6ですでに身長は1メートル80あり、OBの兄・涼太さんを追って高校入学時は1メートル98に到達。身長に加えて高校通算22本塁打の長打力、「4番・投手」の二刀流だ。成長痛などにも悩まされて本格的に投手になったのは昨秋からだが潜在能力の高さは評判を呼び、スカウトが続々と視察に訪れる。投打で責任を負う立場だけに「最後の大会に向けて人一倍練習しないといけない自覚が出てきた。終わってからも自主練などで率先して練習に取り組むようになった」と語る。

 市原勝人監督は「鈴木誠也よりも柔らかさはあると思う。手先も器用。まだ身長が伸びているので止まったら、体ももっと大きくなるのでは」と侍ジャパンの主砲を務める同校OBを引き合いに出して将来性に期待する。50メートル6秒2と足も速い。この日は4回にライナー性の当たりで中前打。飛び込んだ中堅手が後逸し、打球が後方へ転々とする間に一気に本塁へ生還した。

 23日の都文京との代替大会初戦に向け「お世話になった監督さんを東京一の男にしたい。スピードも150キロぐらい出せたら」と意気込む。憧れは身長1メートル93の二刀流選手であるエンゼルス・大谷翔平。2メートルの体には無限の可能が詰まっている。 (松井 いつき)

 ◆秋広 優人(あきひろ・ゆうと)2002年(平14)9月17日生まれ、千葉県出身の17歳。幼稚園から野球を始め、宮本中時代は江戸川ボーイズで内野手としてプレー。二松学舎大付では1年秋にベンチ入りし、2年秋から投手。2メートル、95キロ。右投げ左打ち。

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