ソフトB・岩崎 “覚悟”の13年目 復活へ上々のキャンプ 昨年と「“天と地”ほどの差」

[ 2020年2月11日 06:20 ]

インタビューで今季にかける思いを語った岩崎(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 3年ぶりのリーグ制覇と日本一4連覇を狙うソフトバンク。宮崎キャンプは第2クールが終了し、11日から第3クールが始まる。奮闘する選手の素顔に迫る「休日インタビュー」の第2回は、13年目右腕の岩崎翔投手(13)。17年に「8回の男」としてパ・リーグ最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得も18年に右肘を手術。その影響で不本意な2年間を過ごした。今キャンプでは実戦形式の登板も終え、状態も良好。“覚悟”を持って再起を誓う。

 ――9日に第2クールが終了。ここまでを振り返って。
 「徐々に、しっかりと上がってきている感覚があります。いい感じで、上がってきているかなとも思います」

 ――9日には初の実戦形式となったシート打撃に登板。感触は。
 「8日にブルペンに入っていて実質、2連投の感じになったけど全然、問題なかった。球の走り、強さ。打者が立っても、しっかりと投げられたと思うし、カーブとチェンジアップですが、変化球を打者相手に初めて投げたにしては、良かったかなと思います」

 ――昨季との違いは。
 「去年は“ゼロ”みたいなもの。キャッチボールも5~30メートルしかできなかった。そう考えたら“天と地”ほどの差はありますね」

 ――18年4、10月に右肘を2度手術。リハビリ後、昨季の8月21日オリックス戦(ヤフオク)で507日ぶりに1軍マウンドに戻ったが、肘の現状は。
 「今ぐらいの力の入れ具合なら、大丈夫かな。もっと投げて、力を出そう、もっといけそう、という感覚があるが、それができてどうなるか。まだ出そうとしていない自分、セーブしている自分がいる。力が入っていっての怖さは、さらに投げて克服していきたい」

 ――昨季は登板2試合だが、17年にはセットアッパーとして定着し72試合で6勝、40ホールドを挙げている。完全復活へ、今季のセットアッパー争い参戦への思いは。
 「結果を求められる立場。紅白戦や実戦形式、オープン戦でしっかりと結果、内容を出していきたい。開幕は昨年のメンバーが優先的になるかもしれないが、徐々に自分の場所をつかんでいけたら」

 ――今オフから元ホークスの守護神、馬原孝浩トレーナーと個人契約した。どんな交流を。
 「体のケアはもちろんしてもらっていますし、ブルペンでの投球やシート打撃の映像を送って技術的なアドバイスももらっています。ウエイトトレーニングは自分でやっていますが、可動域のトレーニングをやったときにも映像を送ったり、報告を続けています」

 ――今オフに宮崎県出身の一般女性と結婚。変わった点などは。
 「福岡にいるときは、食事面でだいぶ栄養管理をしてくれています。あとは、やっぱり結婚して僕1人の人生じゃないと。そのへんは感じますね」

 ――自分自身に、今季は期待しているか。
 「復帰して投げる上で楽しみな部分が多くなって、第1クールは復帰の感覚はどうかな? と思った部分もあったが、第2クールからこれだけ上がってきていたら、いけそう、もっともっといけそうと、楽しみはあります。余力を持ちながら、投げられています」

 ――今季の決意を。
 「やらないといけない、覚悟を持ったシーズンになると思います。まあ、ラストチャンスではないですが、それぐらいの意気込み。今年ダメなら、僕への期待も(他選手に)移ってしまいそうですし。しっかりとしたものを出していきたいし、覚悟を持っていきたいと思います」

続きを表示

この記事のフォト

2020年2月11日のニュース