中畑清氏、ロッテ・朗希は「AIを搭載したモンスター」早く実戦見たい!

[ 2020年2月11日 08:00 ]

捕手を立たせたままバッテリー間の距離で投球するロッテ・佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 【キヨシスタイル】江川卓が昭和、松坂大輔が平成、佐々木朗希が令和の怪物って言われるけど、朗希は江川や松坂とはちょっと雰囲気が違う気がする。

 怪物ってさ、どっちかというと一匹狼のイメージ。他人を寄せ付けないオーラを感じさせる。投手は孤独。マウンドでは誰も助けてくれない。己の力だけで勝負。心の強さ、人としての強さを持って人並み外れたパフォーマンスを演じるのが怪物なんだ。

 朗希は知的でジェントルマンのイメージ。自然の中で出来上がったもんじゃない。計算し尽くされた中でつくられてきている最高傑作という感じなんだよね。二刀流の大谷翔平(エンゼルス)もそうなんだけど、新しい時代の…。「AIを搭載したモンスター」とでも言えばいいのかな。

 7日に訪れたロッテの石垣キャンプ。室内練習場でブルペン捕手相手の立ち投げを見させてもらった。もう七、八分は出来上がっている感じ。今すぐブルペンに入ってもおかしくない内容だったけど、高校時代に163キロをマークした金の卵。首脳陣は慎重の上に慎重を期して大事に育てようとしている。

 その方針に異を唱えるつもりはないけど、打者に対する投球を早く見たい。それが人情よ。ようやく決まった13日の初ブルペン。今年は1、2軍合計で50~70イニングを目安とする吉井投手コーチのリミッターを変えさせるような投球を期待したい。

 それにしても最近は東北から凄い選手がどんどん出てくるよね。朗希は岩手県陸前高田市出身。大谷は奥州市、菊池雄星(マリナーズ)は盛岡市と2人の大リーガーも岩手県出身だ。

 ダルビッシュ有(カブス)は大阪府出身だけど、宮城県仙台市の東北高校で学んだ。ついでに言えば、兵庫県出身の田中将大(ヤンキース)は東北より北の北海道、駒大苫小牧で大きく育ったよね。

 東北や北海道の気候、風土に大物野球選手を育てる何かがあるのかな。福島県矢吹町出身の私もそうだけど、管理が厳しくない田舎で放牧され、のほほんと育つのがいいのかもしれないね。
 みちのくの新たな誇り。ばっちりウオッチャーさせてもらうよ。(本紙評論家・中畑 清)

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