中日・山本「由伸ロード」行くやり投げトレ「体全体を使って投げる意識付けのため」

[ 2020年2月11日 05:55 ]

休日返上で「やり投げトレ」を行った中日の山本
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 【キャンプ追球ズーム ここにFOCUS】休日返上で球場に現れた中日の右腕、山本は、1人で「やり投げ」を続けた。約60センチ、300グラムのプラスチック製のやりを拾っては投げ、拾っては投げ…。外野芝生を何往復もしながら確認した。

 「体全体で投げないと真っすぐ遠くに飛ばないんです。野球ボールだと軽いので投げられてしまう。意識付けのためです」。ジャベリックスローと言われる練習は、オリックスの山本が導入し、他球団にも広がってきた。中日の山本は同僚の小笠原が練習する姿に興味を抱き、キャンプインから練習開始。やりも現在は借り物だ。

 8日の阪神戦で3回2安打無失点と好投。休日返上の意図は「投げ方も去年と微妙に変わっている。投球2日後の体の張りに興味があったので」と、先発ローテーション入りを意識しての行動だ。オリックスの山本は高卒3年目に最優秀防御率を獲得。今季は同じ高卒3年目。「次の登板に向けて、もう1回整えたい」と話す視線は鋭かった。(鶴崎 唯史)

 ◆山本 拓実(やまもと・たくみ)2000年(平12)1月31日生まれ、兵庫県出身の20歳。父・勝三さんの影響で3歳で野球を始め、仁川小入学後に「仁川ユニオンズ」に所属。市西宮で投手に転向した。甲子園出場なし。17年ドラフト6位で中日入団。昨季7月31日の阪神戦でプロ初勝利を挙げるなど3勝(3敗)を挙げた。1メートル67、71キロ。右投げ右打ち。

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2020年2月11日のニュース