阪神・梅野“激バズーカ”や! 11日今季初の対外試合で“進化形”見せる

[ 2020年2月11日 05:30 ]

<阪神春季キャンプ>マスクを飛ばしながら二塁送球する梅野(撮影・北條 貴史)
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 阪神の梅野隆太郎捕手(28)が11日の日本ハム戦(名護)で、今季初めて対外試合に出場する。これまではベテランや外国人と同じ“主力組”で動いてきたが、今春3試合目にしての初陣。第2クール4日目となった10日は、昨年から改良中の「梅ちゃん激バズーカ」を披露し、観客を沸かせた。

 満員御礼だった前日と違い、空席がポツポツ目立つ月曜日の宜野座球場。どちらかと言えば地味な部類に入る午前中のスチール練習で、梅野が、試合さながらの歓声を誘った。

 「一番は慌てないこと。慌てなくてもスローがしっかりすればアウトになる。左右上下のズレが勝負の分かれ道だから、確実性を高めるためにも、慌てないことが大事」

 審判役が配置されていなかったとはいえ、俊足が売りの熊谷らのスチールを阻止してみせた。リリースしてから勢いが衰えない「梅ちゃんバズーカ」は健在。それどころか、さらに威力が増しているように見えた。スタンドが沸き立つのも無理はない。その真相を自ら明かす。

 「溜める足(右足)に重点を置きながら投げられるかどうか。流れの中で前へ捕りに行ったり、慌てたりしないことが一番。キャッチングあってのスローイング。そうした時に結果がどうだったか。“体重が後ろに残りすぎてるな”とか、感じながらやってます」

 強肩でも、送球に力を伝えることができなければ意味がない。試行錯誤を続ける中、慌てず正しい送球動作を実現することが結果的に最速になる…という結論を導き出した。名付けて「梅ちゃん激バズーカ」。午後の個別練習ではカーブマシンをショートバウンドで捕球して送球に移行する動きを繰り返すなど、進化を求め続ける。

 そんな梅野は11日の日本ハム戦で今季初の対外試合出場を果たす。いずれも対外試合のあった8日は糸井、福留、ボーアらと宜野座での残留練習に参加し、前日9日も出場なし。“主力組”として行動してきたが、いよいよ初陣だ。

 「取り組んでいることを試合の中でやっていく。できないことも出てくると思うけど、トライしないと分からないこともある。これというものを少しでもはやく見つけたい。シーズンで結果が出ている姿をイメージしてやっていきたい」

 3年連続での「ゴールデングラブ賞」獲得と、扇の要として15年ぶりの頂点へ。並々ならぬ闘志を燃やす猛虎の正捕手。今春初の対外試合から、地力の違いを見せつける。(巻木 周平)

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