U18侍 石川決勝3ラン 木製バット順応で高校通算55号 あるぞ1位通過でいざスーパーRへ

[ 2019年9月4日 05:30 ]

第29回WBSC U18W杯 1次ラウンドB組   日本5-1パナマ ※6回裏無死降雨コールド ( 2019年9月3日    韓国・機張 ドリームボールパーク )

<日本・パナマ>5回、石川が勝ち越し3ランを放つ(撮影・木村 揚輔)
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 高校日本代表が5日からのスーパーラウンド進出を決めた。1次ラウンド第5戦でパナマと対戦し、5―1の6回裏途中降雨コールドで勝利した。同点の5回に石川昂弥内野手(3年=東邦)が左翼へ高校通算55号となる決勝3ラン。グラウンドコンディション不良のため、1時間半遅れでの開始となったが、4番のひと振りが一進一退の試合を決めた。これで日本は4勝1敗とし、B組の2位以上が確定した。

 これが日本の4番の仕事、石川の打球だ。1―1の5回2死一、三塁。雨空に美しいアーチを架けた。

 「スライダーを狙っていたけど、甘いところに来なくて…。追い込まれたので、切り替えて直球一本で」

 代わったばかりの2番手・スアレスの内角直球を、腕を畳んで捉えた。打球は一直線に左翼席へ。約1時間の中断を挟んで、午後11時すぎに決まった降雨コールドでの勝利。決勝3ランを放った主砲は疲れも見せることなく、爽やかな笑顔で試合を振り返った。

 台湾に敗れた前日の試合後、選手は仲井宗基ヘッドコーチから、帰りのバスに乗り込む直前に「世界一を目指しているんだろ。そんな甘ないんじゃ」と激しい怒声を受けた。バスの中でも永田裕治監督に「おまえたちは(高校球児)14万人の代表。その気持ちがないならユニホームを脱げ」と諭された。

 チーム全体に投げられた言葉だが、石川は「中断している時の態度。暗くならないように…が勘違いだった。負けているチームのものではなかった」と反省した。「もう負けられない」。新たな気持ちで試合に臨んだ結果、会心の高校通算55号だった。

 1次ラウンド5試合を終え、14打数7安打8打点。3試合連続打点で、打率、打点は全体の2位タイに位置する。好調の理由は自覚だ。「日本の4番として自分が打てば、チームが勢いに乗る」。夏の大会後、木製バットを使用して練習してきたが、手になじむまで「ひたすら打つことをやってきた」。打撃フォームも、それまでのノーステップ打法から左足を上げる形に変更。大会前の合宿では、昨年の侍ジャパンU18代表の主将・中川(大阪桐蔭→早大)が打撃投手を務めてくれた際に「一人だけ木製バットに慣れてるな」と言われ、ひそかに手応えをつかんでいた。

 指揮官は石川に対して「日本の4番が、よく打ってくれた」と賛辞を贈った。この日の勝利でB組2位以上でのスーパーラウンド進出が確定。悲願の世界一も視界に入ってきた。4番を任される喜びも感じている。「結果を求められる中で出せている。そこは継続していきたい」。頂点に立つまで、結果を出し続けるだけだ。(桜井 克也)

 ▽1次ラウンドの順位決定方法 B組は4勝1敗で日本と台湾が並んだ。4日に米国がパナマに勝った場合、4勝1敗で3チームが並ぶことになる。当該の直接対決の成績は全て1勝1敗のため、得失点率が高い日本が1位通過となる。一方、米国がパナマに敗れた場合は日本と台湾が4勝1敗で並び、直接対決で日本を下している台湾が1位通過する。

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