ソフトB 11勝の高橋礼、22ホールド8Sの甲斐野 パ新人王争う2人から目が離せない

[ 2019年9月4日 09:00 ]

勝利しファンとタッチを交わす高橋礼(撮影・岡田 丈靖)
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 「混パ」で盛り上がるパ・リーグだが、シーズン終盤、新人王争いも気になるところだ。優勝争いを演じるソフトバンクには2人の新人王候補がいる。筆頭は2年目のサブマリン、高橋礼投手(23)。そして、それに続くのがドラフト1位右腕、甲斐野央投手(22)だ。

 球団としても新人王のタイトルは長く遠ざかる。12年に武田が8勝1敗、防御率1・07で特別表彰を受けているが、新人王となれば、09年の摂津以来、10年ぶりとなる。このとき摂津は当時のパ・リーグ新人最多登板記録(62試合)を大幅に更新し、球団記録となる70試合に登板。34ホールド、防御率1・47で、新人王と最優秀中継ぎ投手の2冠を達成した。

 高橋礼はここまで、19試合11勝3敗、防御率3・11。勝率は・786を誇る。甲斐野は54試合に登板し、2勝4敗22ホールド8セーブ、防御率3・22としている。

 新人王の話に及ぶと、2年目の高橋礼は複雑な表情を浮かべる。「新人王は…。甲斐野でいいかな、と思ってる」。昨年、未勝利ながら、CS、日本シリーズ、日米野球などを経験。「僕は2年目だし、去年を経験しているので、結果を出して当たり前だと思っている」と言い切る。ルーキー右腕についても「実力はあるし、体が強い。リスペクトしている」と素直に称えるほどだ。

 ただ、この2投手の活躍がチームの力になっていることは間違いない。「2人が争っているということは、1軍の力になってるということ。頼もしい。チームで競争が激しい中、あの場所(1軍の先発ローテ、救援)を勝ち取るというのはレベルの高いことだし、難しいこと」と倉野投手コーチ。栄冠を手にするのは…。最後まで若い力から目が離せない。(記者コラム・後藤 実穂)

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