広島・バティスタ6カ月出場停止 ホルモン調節薬検出、意図的接種は否定

[ 2019年9月4日 05:30 ]

広島・バティスタ
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 日本野球機構(NPB)は3日、ドーピング検査で禁止薬物の陽性反応を示した広島のサビエル・バティスタ外野手(27)に来年3月2日まで6カ月間の出場停止処分を科したと発表した。6月7日のソフトバンク戦後の検査で採取した検体から、ホルモン調節薬「クロミフェン」とその代謝物「ヒドロキシクロミフェン」が検出された。ホルモン調節薬には筋肉増強剤の副作用を抑える効果があるという。

 球団側は17日まで可能な、処分に対する異議申し立ては行わない方針。バティスタは今季が6年契約の3年目で、鈴木清明球団本部長は「一生懸命、努力した選手。どうするかは今後考えていく」と契約更新に含みを持たせた。本人は自宅謹慎中で、近日中に帰国予定。球団を通じて「意図的に摂取していないことをお伝えしたい。どうか皆さま、私を信じてください」などとコメントした。

 ドーピング検査が本格的に導入された07年以降、違反による処分は7人目。バティスタは契約更新の場合も、処分期間中の来春キャンプに参加できない。

 ▽クロミフェン ステロイド系の筋肉増強剤の使用によりバランスの崩れたテストステロン(男性ホルモンの一種)の産出を正常化させるなどの効果があるとされる。排卵誘発薬として不妊治療にも用いられている。

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2019年9月4日のニュース