投手陣の柱としてマー君にはNYに残ってほしい

[ 2019年7月18日 02:30 ]

ヤンキースの田中(AP)
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【プレスα ケン・デビッドオフ】昨夏、私はテニスをしていて右足首近くの腱を切った。3カ月間、ウオーキング用のブーツを履くなど安静にしていたが痛みが引かない。主治医と相談し、初めて自身の血小板を注入して修復を目指すPRP注射で治療をすることにした。

 PRP注射はヤンキース・田中が14年に右肘に使った治療法。私の足首はみるみる良くなり、2月のキャンプの頃には完治した。キャンプ序盤。田中の囲み取材後に、私は一人で彼と通訳抜きで向かい合った。私にとっては初めてのことだった。「マサ(田中)、私もPRP注射を受けたんだよ」。すると、彼は好奇心を持ったようで「WHERE?(どこに?)」と英語で聞いてきた。私が右足首を指さすと「DID IT WORK?(効いた?)」と重ねて尋ねてきた。「随分、良くなった。マサはPRP注射を何回したんだ?」。「JUST ONCE!(1回だけ!)」。決して長い会話ではなかったが、こうして2人で話すと人間同士、絆が深まったように感じた。

 彼が人見知りするタイプだというのは聞いている。だが、09年にヤ軍に加入した左腕サバシアが11年間をかけて築き上げてきたように、同じ職場で働くプロ同士、確固たる仲間意識が出来上がっている。田中の7年契約は来季で終わるが、個人的にはもっとニューヨークで投げてほしい。これから20年オフまで何があるかは分からないが、今のレベルのピッチングを続け、ケガもなければ、当然、契約延長の話になるだろう。

 田中はサバシアのようにミーティングでスピーチをすることはないかもしれないが、若いチームメートに助言をし、態度で手本を示せる。名門ヤ軍の投手陣の柱として、今やいなくてはならない存在になっている。 (ニューヨーク・ポスト紙遊軍記者=構成・奥田 秀樹)

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