「夢は正夢」栗山監督の信念 夢は叶えるために見るもの

[ 2019年7月18日 12:47 ]

日本ハム・栗山監督
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 日本ハム・栗山監督の座右の銘は「夢は正夢」。夢は叶えるために見るものという信念がある。その夢の1つに野球の可能性を広げたいという考えがある。

 今季から導入する、先発投手を短いイニングで継投し、第2先発につなぐ栗山流オープナーも野球の可能性を広げようとする中の1つの策だ。大リーグでは先発ローテーションの谷間などで救援投手を先発させるオープナーを行っているが、栗山監督のオープナーは「その試合で一番勝ちやすい形」でその日投げられるいい投手をどんどんつぎ込む考え。。短期決戦で力のある先発投手を次々に投入して勝ちにいく一戦必勝のイメージだ。

 一発勝負の試合ではなく、長いシーズンで導入することで救援陣の疲弊につながるなど、さまざまな意見はあるだろう。それでも「選手に絶対にケガだけはさせない」との信念のもと、栗山監督も新たな試みを模索している最中のはずだ。それでも「野球にはまだまだやり方があると信じている。俺の失敗も、次の世代がうまく生かしてくれると思ってやっている。まだまだ野球の奥深さはあるだろ」と力を込める。今季を全力で勝ちにいきつつも、次世代の野球界のことも考えているのには恐れ入る。失敗することもあるが、その失敗が将来の成功に必ずつながるはずだ。

 後半戦は首位ソフトバンクに3連勝し、7ゲーム差から一気に4ゲーム差に縮めた。後半戦も常識にとらわれないまた新たなプランを思い描いているという指揮官。「常識を疑うと新しいものが生まれる」。柔軟な思考で壮大なプランを描いているからこそ野球ファンを驚かせる采配が次々に出てくるのだろう。担当記者として次なる策を待ちわびつつ、後半戦の熱戦に期待したい。(記者コラム・東尾 洋樹)

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2019年7月18日のニュース