【京都】福知山成美、準々決勝へ 不屈の神内、延長10回に殊勲の一振り

[ 2019年7月18日 13:55 ]

第101回全国高校野球選手権 京都大会4回戦   福知山成美2―1乙訓 ( 2019年7月18日    わかさ京都 )

<京都大会 福知山成美・乙訓> 延長10回1死二塁、サヨナラ打を放ちガッツポーズする福知山成美・神内 撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 一振りで決めた。1―1の延長10回1死二塁、福知山成美・神内秦(じん)内野手(3年)は決意を胸に、打席に入った。「初球から狙っていこう」。思い通り、初球の高め直球をこん身のスイングで捉えると、ライナー性の打球は右中間へ。打球の行方を確認し、勝利を確信すると右手を高々と天に突き上げた。不屈の闘志を持つ男がチームを準々決勝へと導いた。

 数々の困難を経て、ここまで来た。入学直後の1年5月に右肘を痛め、8月に右膝の軟骨を移植する手術を受けた。入院、リハビリを経て、半年後に練習に復帰。だが今度は復帰3日目に左目に打球を当て、付近を陥没骨折した。視力が落ちるなどの影響が出たが、強い気持ちと猛練習でメンバーの座をつかみ、今春選抜大会では4打数2安打2打点と活躍。「センバツの打撃が自信になった」。この日は2本の内野安打を含む3安打を記録。50メートル5秒8の俊足も存分に生かした。

 乙訓とは今春の京都大会でも対戦し、7―8で敗れている。井本自宣監督(45)は「負けの原因は明確」と振り返る。「急に気温が上がったこともありますが、8、9回に足がつったり、後半にバタバタ選手が代わった。1番目は体力づくりでした」。春季大会後、野手陣には毎日7キロのランニングなどの体力強化メニューを課し、鍛え上げてきた。「あの負けがなかったら、今日も負けていた」。練習についてきた選手たちの成長を認め、目を細めた。

 3回戦で3年前の代表校・京都翔英、そして4回戦では昨春選抜大会出場校の乙訓と、立て続けに大きな山を越えた。6年ぶり5度目の出場に向け、福知山成美が完全に勢い付いた。

続きを表示

「第101回(2019年)全国高校野球選手権」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2019年7月18日のニュース