阪神・大山、先制10号!浜中以来の生え抜き開幕4番2桁アーチ

[ 2019年6月20日 05:30 ]

交流戦   阪神4―9楽天 ( 2019年6月19日    甲子園 )

初回1死一、二塁、大山は左越えに先制の3ランを放つ(撮影・北條 貴史)
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 阪神は19日の楽天戦で延長10回に5点を奪われ、4―9で敗れた。1分けを挟んで今季初の5連敗となり、交流戦の勝ち越しはなくなった。そんな苦境の中、大山悠輔内野手(24)が初回1死一、二塁から左翼ポール際に10号となる先制3ラン。開幕4番の生え抜き選手が2桁本塁打するのは球団では03年の浜中以来の快挙で、若き主砲が敗戦の中でも希望を与えた。

 大山が猛虎のスラッガー列伝にその名を刻んだ。初回1死一、二塁。1ストライクから楽天先発・美馬の真ん中スライダーを完璧に捉えると、左翼ポール際へ飛び込む先制の10号3ランとなった。

 「先制点のほしい場面で狙い球をしっかり仕留めることができた。切れ(ファウルになら)なくてよかった」
 2年連続の2桁本塁打をマークした一発は5月30日の巨人戦以来、17試合78打席ぶり。開幕4番の生え抜き選手が10本塁打以上を記録したのは03年の浜中(現1軍打撃コーチ)以来で、球団ではドラフト制以降6人目の快挙となった。

 失敗を取りかえしたいという気持ちが奮い立たせた。15日のオリックス戦。走塁ミスを犯した。普段は失敗を責めない矢野監督も「ファンにも失礼。スライディングせえへんのは論外」と落胆。猛省を促された一方で、翌16日も4番として送り出してくれた。そこから3試合連続安打。期待に応えるべく、今まで以上に1打席1打席に集中してきた。

 チームの主軸として「結果を出したい」と、強い覚悟で新たな挑戦も行ってきた。今年から若手主体で行われている個人ミーティングでは、試合の反省のほかに相手投手の配球などを自己分析している。特にこだわってきたのは狙い球を絞ること。「変化球狙います」。打席に向かう前には事前に浜中打撃コーチらに宣言。「狙い球を絞るからボール球の空振りも少なくなっているし、悠輔の考えが打席を見ていても伝わる」と同コーチも成果を強調する。

 ただ、本塁打の後は快音が聞かれなかった。7回無死一塁ではハーマンの直球を捉えたが、スタンドまではもうひと伸びがなく中飛。9回は1死一、三塁のサヨナラ機だったが、遊ゴロに倒れた。決定機を逃したチームは直後の守備で失点を重ねて、1分けを挟んで今季初の5連敗。4勝8敗2分けとなり、交流戦の勝ち越しもなくなった。

 自らの節目の一戦を勝利で飾れず「負けたので意味ないです」と悔しさをあらわにした。大山が本塁打を放った試合の連勝も6でストップ。窮地に陥ったチームを救ってこそ、真の4番と言える。(長谷川 凡記)

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