投手の分業制進むなか…救援投手にもっとスポットライトを

[ 2019年6月20日 09:30 ]

4月13日に通算300ホールドを達成した日本ハム・宮西
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 投手の分業制が進む、現在のプロ野球。試合数が増え、名球会の入会条件となっている打者の2000安打に比べ、投手の入会条件である200勝、250セーブは「超難関」となっている。

 先日、現役引退を表明した上原浩治氏は日米通算で100勝、100ホールド、100セーブを達成した。山本浩二理事長は昨年の名球会総会終了後に「分業制になり200勝は難しくなった。(新規則は)投手が目標にしてもらえる数字が一番」と話し、登板回数、イニング数、ホールド数などを加えた投手の新たな入会規則を議論していくことが昨年の名球会総会で決まった。最近でもカブス・ダルビッシュが名球会の投手の入会条件再考を話題に挙げる中、歴代最多316ホールド(19日現在)を誇る日本ハム・宮西も自身の考えを口にした。

 「昔、投手は先発完投やったけど、分業制になって野球が変わってきている。(自身が活躍することで)中継ぎにもっと光を当てたい。ホールドの歴史も(05年からと)浅いけど、200ホールドで連盟表彰ができてリリーフにとっては目標ができた。名球会も(ホールドの基準が)できれば、これから中継ぎをやっていく投手にとっても目標になるんじゃないかな」

 08年の入団1年目から昨季まで11年連続で50試合以上に登板してきた中継ぎ一筋の宮西にとって、モチベーションの1つが「中継ぎの地位向上」だ。「山口鉄さん(元巨人)、上原さん(同)、浅尾さん(元中日)、岩瀬さん(同)も引退して中継ぎのレジェンドがどんどんいなくなっている。現役は藤川さん(阪神)がレジェンドっていうイメージがあるけど、だんだん少なくなってきた。そういう意味ではホールドを取り続けて今後の指針となるものを残していきたいと思っている」。今月2日で34歳の誕生日を迎え、ベテランの域に入ってきたが、気持ちはまだまだ若手に負けていない。

 投手の入会条件についても私見を口にした。「(セーブやホールドの)中継ぎのタイトルを獲るのはだいたい40~45くらい。それを10年と考えれば400は越えると思う。今までにないから条件は難しいけど、この(ホールドの)価値を上げたい」。勝利やセーブとホールドを同列に扱うことにも慎重論は出ているというが、上原氏や宮西の活躍を機に中継ぎ投手についての議論が進むのは決してマイナスではない。

 「打たれたら目立つし、抑えて当たり前。試合に入っていく難しさはやった人じゃないと分からない。勝ちを背負っている責任があるから、どれだけメンタルがきついか」。救援投手にもっとスポットライトを――。未来の救援投手への道を切り開くべく、鉄腕はマウンドに立ち続ける。(記者コラム・東尾 洋樹)

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